
【まずはここから】ビジネスの全体像は?ビジネスモデルキャンバスの基本
ビジネスモデルキャンバスは「顧客」「提供価値」「チャネル」「顧客との関係」「企業の活動」「パートナー」「リソース」「収益」「コスト」という9つの項目でビジネスの全体の流れを俯瞰するためのフレームワークです。「新しい事業の構想をまとめる」「既存事業の課題を探る」「ビジネスの成功・失敗要因を分析する」といったシーンで有用なフレームワークです。
しかし初見の場合は作り方やメリット、目的などが分からないこともあるでしょう。そこで今回は「はじめてビジネスモデルキャンバスを使う」という方に向けて、過去に掲載した記事を参考にしながら基本的な情報をすべてお伝えします。概要から作り方の手順、事例などについて、ぜひご覧ください。
目次
そもそもビジネスモデルとは
そもそも「ビジネスモデル」の存在意義や基本的な型について説明します。ビジネスモデルとは「企業のビジネス要素全体」を指す言葉です。顧客は誰なのか、顧客に気に入ってもらうためにはどんな機能が必要なのか、それをどう届けるのか、収益源は何で、どのくらいのコストがかかるのか、などビジネス要素全体になります。
これらの要素はそれぞれが論理的に合致していることが必要です。顧客のニーズと商材の提供価値がずれてはいけません。また顧客に届かないチャネルで販売をしてもならない。収益に対してコストがかかり過ぎていることはもってのほかです。
以下の記事では「何に気を付けてビジネスモデルを構築すべきなのか」「ビジネスモデルの代表的なフォーマット」「実際の企業の事例」をご紹介しています。事例についてはGoogleやAmazonなどの大企業はもちろん、イノベーティブな構造でビジネスを展開しているベンチャー・スタートアップまでを紹介していますので、ぜひご覧ください。
ビジネスモデルキャンバスとは!作り方やメリットなど
「ビジネスモデルの存在意義」が理解できたところで、実際にビジネスモデルキャンバスを組み立てていきましょう。先述したようにビジネスモデルキャンバスとは9つの視点でビジネス全体の流れを俯瞰し、改善点を分析するためのフレームワークです。
複数のメリットがあります。例えば「効率的かつ分かりやすくビジネスモデルをまとめられること」。事業計画書のような膨大な資料を作る工数が掛かりません。また図を用いることによって1つの画面上で各項目の関係性が分かります。また「チーム全体が事業のビジネスを把握できること」もメリットでしょう。
事業モデルを各メンバーがぼんやりとは認識していると思います。しかし「どんな顧客にどんな価値をもたらしているか」「そのためにどんな活動が必要なのか?」などを正確にキャッチできていないかもしれません。アウトプットして共有することで、チーム内の足並みがそろうはずです。
ビジネスモデルキャンバスの概要や作り方の手順について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
またメリットや、作る際の注意点については、以下の記事でより詳しくご紹介しています。
ビジネスモデルの核「提供価値」について
事業の土台は「誰のどんな課題(顧客セグメント)を解決する(提供価値)のか?」でこの価値を「バリュープロポジション」といいます。改めて、簡単に説明すると「顧客の課題を解決する価値」です。企業が勝手に判断して価値提供をしてしまうと、顧客の本質的なニーズと離れてしまう可能性もあります。だからこそ「顧客は何を欲しているのか」を分析したうえで、バリューを提供しなければいけません。それがバリュープロポジションになります。
以下の記事ではより詳しくバリュープロポジションについて解説しています。考え方やメンバーに共有する方法などを知りたい方はぜひご覧ください。
またバリュープロポジションをきちんと分析して設定したことで、ヒット商材を生み出した企業の事例は以下の記事で詳しくご紹介しています。新規事業をお考えの方、提供価値を見直したい方は参考になさってください。
ビジネスモデルキャンバスの作成例
実際にビジネスモデルキャンバスを作成するうえで、参考になる企業の事例があると、非常に作りやすくなります。「各項目をどのような視点でどれくらい考慮すべきか」など参考になる部分はさまざまあるはずです。以下の記事の最後にさまざまな企業の分析記事をご紹介しますので、作成前にご覧ください。
他のフレームワークを併用してより仮説レベルを高める
ビジネスモデルの各項目は他のフレームワークを併用することで、より仮説を濃くできます。例えばジョブ理論を用いることで、顧客セグメントと提供(すべき)価値の解像度をあげることが可能になります。3C分析を活用することで、競合を考慮したビジネスモデルを考察することが可能になります。紹介したフレームワークの基本を押さえておきたい方は、以下の記事をご覧ください。
