リーンスタートアップで役立つ手法とは? MVPやピボット、A/Bテストを含めてご紹介

スタートアップ企業の最も大きな課題は、いかに少ないコストでサービスやプロダクトの成果を仮定・検証し、ローンチ後のリスクを回避できるかということ。思いついたビジネスアイディアをブラッシュアップすることなくモデル化して、リリースしてしまうのは危険です。商材を過信し過ぎて顧客のニーズに合致しなかった場合、プロジェクトが頓挫してしまう可能性もあります。

そこで役立つ考え方が「リーンスタートアップ」です。これから新しい事業をはじめたり、新規プロジェクトを立ち上げる方はもちろん、既存事業の見直しを考えている方も、ぜひご覧ください。MVPやピボット、A/Bテストなどの関連するツールも一緒にご紹介します。

リーンスタートアップの基本的な知識についてはこちらの記事をご確認ください。


 

 

リーンスタートアップを完成させるための方法

まずはビジネスアイディアを構築する必要があります。その際はリーンキャンバスを使用すると効果的です。1枚のフレームワーク上で事業計画書を作れますので、プロジェクトメンバー全員に方向性を共有できます。

その後は仮定を決めて検証し、市場のデータを取得してから再構築する。このサイクルをいかに低コストで進められるかが、スタートアップの事業を成功に導くカギになります。

そのために有用なツールや行動をご紹介しましょう。

 

 

ピボット

ピボットとは「方向転換」を指す言葉です。ベンチャーやスタートアップのメッカ・シリコンバレーで多用されています。ベンチャー企業が成長し、上場企業になった際に創業当時とはターゲットや提供価値が変わることもあるでしょう。ニーズの変化に合わせて自社商材の形を転換することを指します。

リーンスタートアップでも意味合いは同じです。構築したビジネスモデルを市場で検証した結果、仮定とは大幅に異なる結果があります。ビジネスを成功に導くためにはマーケットインでモデルを策定する必要があるので、その都度ピボットを繰り返さなくてはいけません。ニーズと提供価値とをすり合わせるために最小限のリソースで製品や戦略、顧客、チャネルなどの方向を転換していきましょう。では各要素のピボットをご説明していきましょう。

 

1. ズームインピボットZoom-in pivot

ズームインピボットとは当初、事業の一部だったサービスをメインの商材に据えることです。たとえばYouTubeは当初、動画を用いたマッチングサービスでした。しかし徐々に出会い目的とは別の動画をアップロードするユーザーが増えたため、現在の動画共有サイトになったのです。

 

2. ズームアウトピボットZoom-out pivot

ズームアウトピボットはズームインピボットの反対です。もともとメインだった事業をサービスやプロダクトの一部として捉え直すことを指します。たとえば世界的なクラシファイドサービスを展開するcraigslistはもともと地元イベント情報だけに特化したサイトを構築していましたが

 

3. ビジネスモデルの各要素に会わせた部分的なピボットPart of pivot

一部だけのピボットを余儀なくされる場合もあります。たとえば「顧客セグメントピボット」は製品のカタチは間違っていないもののターゲットを変更しなくてはいけないケース。「チャンネルピボット」はインターネットの促進などにより販促チャネルが拡大する場合に用いられます。

 

 

スプリットテスト(A/Bテスト)

スプリットテスト(A/Bテスト)は、サービスやプロダクトにおいて2つの異なるバージョンを用意し、どちらがより効果的かを計測するマーケティング手法です。顧客にとって最も使いやすい商材の機能を判別するために使われます。一般的に「現在のデザイン」と「改善後のデザイン」の両方を用意して比較する場合が多く、シンプルに商材の改善を図れるのが魅力です。

 

 

リーンスタートアップ時に役立つフレームワーク

リーンスタートアップをもとに2つのビジネスフレームワークが開発されました。どちらもスタートアップ時に使うべきフレームワークとして高い人気を誇っています。最後にご紹介しましょう。

 

1. リーンキャンバスLean Canvas

特にリーンスタートアップと関連性があるのはリーンキャンバスでしょう。ビジネスモデルキャンバスと同じ流れでつくっていきますが、リーンキャンバスは特に新事業のビジネスアイディアを固めるうえで役に立ちます。BizMakeではリーンキャンバスをWeb上で簡単に作成できます。以下のリンクからお気軽にご利用ください。

 

 

2. MVPキャンバスMVP Canvas

スタートアップ時にMVPを作成するためのフレームワークです。どのようなMVPを構築すればたしかな仮定・検証ができるのかを判断できます。 MVPについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

BizMakeでは MVPキャンバスも作成できますので、確実に顧客や市場のニーズをキャッチするためにご利用ください。

リーンスタートアップ時はメソッドやツールを上手く使いながら進めましょう。そうすることで顧客ニーズに応えられる商材を開発でき、スムーズに新事業に取り組めます。

 

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