
メモを取るだけで、ビジネスアイディアが形になる!?
事業主や部署を任されている方にとって、新事業のビジネスモデルを構築するのは簡単ではありません。モデルを構築するためには、まず元になるビジネスアイディアを生み出す必要があります。ビジネスアイディアは次々に出てくるが、それをカタチにして具体的に膨らませることができない方もいらっしゃることでしょう。
今回は「ビジネスアイディアをビジネスモデルに昇華できない」という方に向けての記事です。
目次
メモをするとビジネスアイディアがカタチになる
その方法とはズバリ「メモ」です。「メモの取り方なんて、今さら聞かなくてもいい」と思っている方、本当に普段メモを取っていますか? 自分の能力を過信して、メモを怠っている方も多いのではないでしょうか。今回の記事を通して、ぜひ一度メモの重要性について考え直してみてください。
メモは大切な情報をあとで見直すことにも役立ちますが、なにより、ぼんやりとしたアイディアを明確にカタチにするためにも有効な手段です。一度メモを取ることで、後からそのアイディアを見直せるのが重要なポイント。1つのアイディアを何度も確認することで新たなアイディアが湧いてきます。枝葉のようにビジネスアイディアがつながっていき、最終的に結論としてビジネスモデルを構築できるのです。
アウトプットによりビジネスアイディアが可視化
ビジネスアイディアは頭の中にある状態ではまだビジュアルとして認識されていませんし、言語化もなされていません。メモを取ることによって、客観的にワードとしてアウトプットされます。情報が整理されるうえ、理解度も深まるのです。自分で発したアイディアだとしても、自分でよく理解できていないという事実を認識しましょう。
レオナルド・ダヴィンチやトーマス・エジソンなどの偉人や、日本マクドナルドの藤田氏やカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田氏などのビジネスマンもメモ魔だったそうです。偉大な発明やビジネスモデルの裏には、メモという重要な行動があったのでしょう。
ビジネスアイディアをモデル化するためのメモの取り方
ビジネスシーンでメモを取るべき状況は、さまざまあるでしょう。会社全体から重要な情報がシェアされたとき、外部からの電話に応対したとき、会議の議事録を取っているときなどで、メモは力を発揮します。
ただ単にメモを取るだけでもビジネスには有用ですが、より効率的かつ生産的なメモを取る技術をご紹介しましょう。
1. 「さかなの法則」を使う
急いでメモを取る際に、表記法にこだわっていては間に合いません。そこで役に立つのが「さかなの法則」です。「“さ”っと書く」「“カ“タカナで書く」「”な“ぐり書く」の3つを応用すれば、重要な情報を漏らすことなくメモを取れるでしょう。
2. 自分なりに簡略記号を決めておく
「1」にも通ずることですが、メモは基本的にプライベートなもの。急ぎの際は「よく出るワード」を、簡略記号で代用しましょう。新たにタスクが増えた場合は「タ」。そこにスケジュールが乗っかる場合は「ス」など自分で理解できる範囲で簡略化してしまいましょう。
3. メモした当時の状況を記入する
たとえばビジネスアイディアを思いついた当時に雨が降っていたら、メモに「雨」と記入するのがおすすめ。あとで見返した際に当時の状況を追体験できるので、よりアイディア同士の結びつきが強くなります。
4. 日付を書いておく
多くの方は実践しているでしょうが、日付を書くことでより情報が整理されます。自分がどのような流れでアイディアをモデル化しているのかを詳細に分析できるので有効でしょう。
5. 名刺の裏を有効活用
名刺交換をして相手と別れたあとには必ず名刺の裏に相手の情報を明記しましょう。「人間性」や「見た目の特徴」「案件の種類」などを書き加えることで、名前と紐付けて覚えられます。
ビジネスアイディアをビジネスモデル化
メモを取ることでビジネスアイディアが明確になります。その後、事業化するためにはビジネスモデルや事業計画書を作成しなければいけません。
そこで力を発揮するのが「ビジネスモデルキャンバス」です。何十枚もレジュメをつくる必要がなく、A4用紙1枚ですべて完結するので、時間と手間を節約できます。また他者への説明も簡単かつ明確にできるのです。
1枚のメモからビジネスモデルが構築される場合もあります。ビジネスアイディアをカタチにできずに困っている方は、メモを取る習慣を身につけましょう。
作成する手順やビジネスモデルキャンバスの詳細なメリットを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
また同じく、リーンキャンバスの概要や作成する手順を知りたい方は以下の記事をご覧いただければ幸いです。
