ビジネスモデルとは?代表的なビジネスモデルのパターン

書籍やメディアなどで頻繁に取り上げられている「ビジネスモデル」は、自社の事業を展開するうえで欠かせないキーワードです。なんとなく理解できているつもりでも、自信を持って説明できる方は意外にも少ないのではないでしょうか。またビジネスモデルが大切だと分かっていても、どのように作成していいのか分からないケースもあるでしょう。

そこで今回は何気なく普段使用している「ビジネスモデル」というワードに着目してみます。

代表的なケースから「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」を使って、実際のモデルを組み立てる流れまでをご紹介します。

 

 

ビジネスモデルとは

ビジネスモデルとは「自社商材は何なのか、それをどのように顧客に使ってもらい、どのように対価を得るのか」というモデルを指します。ビジネスモデルキャンバスを使った場合、9つの項目から企業のビジネスモデルを俯瞰的に分析しますが、なかでも特に主要な4項目をご紹介しましょう。

 

1. 顧客

ターゲットはビジネスを進めるうえで欠かせない項目です。顧客のイメージを構築しないことにはサービスやチャネルなどのカタチもはっきりしません。ここでいう顧客とは「すでに自社のファンである人」はもちろんのこと「潜在顧客」「見込み客」も内包します。

 

2. 自社が提供する価値

「なぜ顧客が自社の商材に対価を払ってくれるのか」を考えてみましょう。ここで気をつけるべきことは「顧客目線で考えること」。決して売り手のイメージだけで考えずに、顧客の声や要望などを把握したうえで考えましょう。

 

3. 収益化までのストーリー

顧客がいくらで自社の商材を手にとって、どのように使うことで収益になるのかについて考えましょう。プロセスを考えることによって、ビジネスに論理性が生まれます。過程が決まることで「売り方」や「宣伝方法」など、ビジネスを進めるうえで欠かせない項目も明確になるでしょう。

 

4. 収益構造

ただ顧客が得る価値だけを考えていては儲けが出ず、安定した経営が果たされません。きちんと「自社商材の価値を認めてもらえる方法」「対価を得られる仕組み」を練りましょう。

 

 

代表的なビジネスモデル10選をご紹介

もちろん各社でビジネスモデルは違います。何をベースに考えていいのか分からない方もいらっしゃることでしょう。そこで基本的なビジネスモデル例を10パターンにわたってご紹介します。

もちろんここで挙げる例はあくまで基本的なものですので、そのままビジネスモデルに移してはいけません。必ず他者と差別化できるポイントや、より強い自社の価値を加味してオリジナルのモデルを組み立てましょう。

 

1. オリジナル商材の物品販売のモデル

自社で開発、製造したサービスやプロダクトを顧客に利用してもらい対価を得るケースです。シンプルに他者に比べて優位性がある商材を組み立てる必要があります。たとえば個人経営の定食屋の場合は「安さ」や「おいしさ」「店の雰囲気」「店員のホスピタリティ」などで競合と差をつけましょう。

 

2. 小売店のビジネスモデル

メーカーから仕入れた商材を顧客に売るのが小売店のビジネスです。元請けのメーカーは競合にも同じ商品を卸しているので、商材そのもので差を付けられません。なのでポイントカードを作るなどでストックビジネス化を図る必要があります。

 

3. 目玉商品で「ついでに」を狙うモデル

たとえば「1杯目は100円」という居酒屋のモデルがあるでしょう。しかし決して2杯目からの値段が安いわけではありません。このビジネスモデルでは顧客に「ついでに」を意識させ「合計金額」で利益を得ています。目玉商品だけではもちろん利益率が下がりますので、その他の商材で補えるように計算しましょう。

 

4. 広告収入のビジネスモデル

紙媒体やネットなどで広告収入を得て収益化を考えるパターンです。最近ではオウンドメディアやアフィリエイトの人気が高まっていますね。企業から広告を得るためにはメディアの力を高めてビューワーを増やす必要があります。他のメディアと差別化するための発想力が問われるビジネスモデルです。

 

5. 消耗品のビジネスモデル

大元となる商品に加えて、消耗品を売って継続的に利益を得るストックビジネスモデルです。たとえば初心者用のギターやベースなどは本体価格を抑えていますが、継続的に弦やピックなどを交換する必要があります。

 

6. プロダクトやサービスの権限を譲渡または譲り受けるモデル

自社で開発したアプリケーションが本来のカタチとは異なる分野で活躍するかもしれません。価値が持つライセンスを移動させることで新たな価値が芽生えます。

 

7. 定額制サービスのモデル

一度、契約してもらえれば継続的なストックビジネス化を図れるビジネスモデルです。たとえばイラストレーターやフォトショップのような定額制ソフトウェアや、ウォーターサーバーのような月額制のサービスなどが該当します。

 

8. マッチングサービスのモデル

需要と供給が一致していないマーケットで役立つのが、マッチングサービスのモデルでしょう。「恋人のマッチングサービス」のような個人×個人のパターンをはじめ「求人募集と求職者」のような企業×個人や「プロダクトを開発する会社と利用する会社」などの企業×企業のケースなど幅広く考えられます。

 

9. フリーミアムのビジネスモデル

サービスやプロダクトの無料化が進む現代において「フリーミアム」は注目です。基本的な機能を無料にして、より高度な機能を有料化するビジネスモデルで音楽配信サービスの「Spotify」や文書関連のサービスを展開する「Evernote」などが取り入れています。消費者のマインドを確実にキャッチして有料化のタイミングを測ることが鍵です。

 

10. 二次利用のビジネスモデル

他者が作成したプロダクトを借りたり、自社プロダクトを貸したりすることでブランディングや宣伝効果をあげながら収益化を目指す手法です。この場合に気をつけるべきは著作権でしょう。トラブルを避けるために、しっかりと権利の所在を確認しながらビジネスを進めます。

 

 

「早く・明確に」ビジネスモデルを構築する

さて代表的なビジネスモデルをご紹介しました。今後は自社のビジネスモデルを構築してみましょう。事業途中の方も、これから事業を立ち上げるスタートアップフェーズの方も、また競合のビジネスモデルを分析するうえでも役に立ちますので、ぜひ作成してください。

時間や手間をカットしながらビジネスモデルを作成するために役立つフレームワークがビジネスモデルキャンバスです。9つの項目を埋めるだけで、自社のビジネスモデルを俯瞰的に見られるのがメリット。作成するための時間を節約できるうえに、ステークホルダーの誰もが理解できるほど分かりやすいのでおすすめです。

 

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