ビジネスアイディアの考え方10選【成功事例で学ぶ】

スタートアップフェーズでは大前提としてビジネスアイディアを考える必要があります。しかしアイディアはなかなか降りてこないもの。チームでミーティングを重ねても、ブレインストーミングの時点で固まってしまうこともあるでしょう。

以前、イノベーティブなアイディアの創造のために有用な方法をご紹介しましたので、下記の記事もご覧ください。

今回はビジネスアイディアの考え方について10個の型を成功事例とともにご紹介します。ぜひご覧いただき、御社のビジネスに生かしてください。

 

 

ビジネスアイディアの考え方には10個の型がある【成功事例あり】

ビジネスのアイディアはまったくの白紙からスタートすると考えている方は「型があること」を知りましょう。ビジネスを思いつくためにはある一定のメソッドがあるのです。
そのメソッドをご紹介します。

 

1. 中間の無駄な工程を省いてみる

まず現在の市場のモデルを見直してみましょう。そのうえで無駄な中間プロセスを見つけて省いてみる。するとイノベーティブなアイディアが生まれる可能性があります。

例えばUberは、もともと存在したライセンス登録などの面倒なプロセスを省くことで、ドライバーにも乗客にもうれしいサービスを構築しました。

 

2. アンバンドルによってモデルを解体する

現状のモデルを見直すと、1つのサービスにあらゆる要素がバンドル(束ねる)されていることに気づくでしょう。例えばゲームソフトが購入者の手に届くまでを考えてみます。プランナーやエンジニア、脚本家、デザイナーなどが開発し、事前に広告を打つ。ローンチ後はパッケージを印刷して流通業者が発送し売り場に並びます。開発・流通・小売とあらゆるビジネスが存在するのです。

束ねられたビジネスを解いていくことで、それぞれのビジネスをより把握しやすくなるでしょう。これを「アンバンドル」といいます。

 

3. 散らばった情報を集約する

反対にバンドル化する方法もあります。

例えば「価格.COM」はAmazonや楽天などECサイトの情報を1つのプラットフォームに集約することで莫大な利益を生み出しました。

 

4. 使われていないリソースに着目する

まだ使われていないリソースに着目するのも1つの手です。無駄なリソースがあっという間に収益に変わります。

例えばワンファイナンシャルがローンチした「ONE」というアプリは、それまで捨てられていたレシートを10円で買い取ることでビッグデータを取得するというビジネスモデルでした。

 

5. ブルーオーシャンに進出する

競合他社が全く触れていない領域に手を伸ばすのも方法の1つでしょう。これまでに他社が開拓しなかった領域を目指すことで御社のサービスやプロダクトは唯一無二のものになります。

例えばメッセージアプリのSnapchatは業界で初めてメッセージの消去機能を提案し、多くの若者から受け入れられました。

 

6. 新しいコンビネーションを組み合わせる

全く違うエリアで展開されていたサービスを組み合わせることで革新的なアイディアが生まれる場合もあります。マッシュアップとも呼ばれる方法です。

例えば「エアークローゼット」というサービスでは月額料金を払うことでスタイリストが選んだ洋服を送料無料で届けてくれます。基本的にはレンタルサービスではありますが、ユーザーが気に入ったら買い取り可能です。「スタイリスト」と「送料無料」「クリーニング」「フリークローゼット」のサービスを掛け合うことで、全く新しいビジネスモデルが完成しました。

 

7. もう検証されたビジネスモデルを市場を変えて生かしてみる

すでに検証されているビジネスモデルを、マーケットを変えて活用する方法もあります。「タイムマシーン」と呼ばれる方法です。ビジネスとは少々掛け離れてしまいますが、テレビバラエティの企画などでも見られるでしょう。日本で大流行した「クイズ$ミリオネア 」は、もともとイギリスの番組でした。

この場合は自社が置かれたマーケットのUXに合わせて、ビジネスモデルを構築し直す必要があります。

 

8. 供給過多の市場からリソースを持ってくる

「アービトラージ」という手法です。もし御社が需要に対し供給が少ない場合、ほかの市場にに視点を移してみましょう。もしかすると他のマーケットでは供給過多が発生しているかもしれません。例えば高齢社会の日本では介護士が不足しています。そこで多くの病院が東南アジアの人材を採用している。互いに利益が出るような関係を築けるでしょう。

 

9. 余分な性能をそぎ落とす

サービスのなかには機能が多すぎてUXが悪くなっているものもあります。逆に必要最低限の機能だけを残すことで、より使いやすいサービスを構築できることも。

例えば人間ドックは高額ですよね。あらゆる検査項目がありますが、確認するのはせいぜい身長や体重、体脂肪率、血糖値、血管年齢くらいでしょう。健康診断サービスの「ケアプロ」はここに目をつけまそた。500円で必要最低限の健康診断を受けることで、時間と費用を大幅にカットしたのです。

 

10. 「売り切り」のモデルをストック化する

現在、フロービジネスを進めている方は、ストック化を考えてみましょう。目まぐるしくビジネスのかたちが変わっている現在において、フロービジネスのままでは先行きが不透明です。会員制をはじめとしたストックビジネスによって固定収入を確保できます。また日常的に顧客との接点が生まれるので、満足度も高まるでしょう。

オンデマンドの音楽市場などが良い例です。これまでは音源を買っていましたが、現在は月額制サービスでフリーダウンロードできるのが一般的になっています。

 

 

起業時のビジネスアイディアは、小さなマーケットを軸に考える

起業時の場合、割けるリソースが少ないので、当然小さなマーケットからスタートすることになるでしょう。1つうまくいくと、つい市場規模を広げてしまいがちです。しかしこれは間違い。ビジネスのコアができていないままに市場を広げてしまうと、シェアを獲得することすら難しくなります。

身の丈以上のリソースが必要になり、事業は徐々に追い詰められていくでしょう。まずは小さな市場でしっかりシェアを得ること。すると知名度が上昇し、会社としての信頼度も高まるので資金調達のハードルも下がります。

 

 

成長性が高いマーケットを狙ったビジネスアイディアの考え方

起業時に狙うべき場所は「現在の市場規模が小さい」ところ。それでいて今後の成長性が高い部分こそが成功可能性が高いマーケットです。

ただし、目に見えて今後成長する市場は競合も多く、簡単にはシェアを得られません。本当に狙うべきなのは「実は成長性が高いが他社が気づいていないところ」でしょう。その市場を導き出すためにアイディアが大きな役割を果たします。10の型を駆使しながら、アイディエーションを起こしましょう。

その後はリーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスを駆使して自社のビジネスを固めることでより成功の可能性が高まります。


BizMakeでは以下のリンクからリーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスを作成できますので、お気軽にご利用ください。

 

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