1,000 万ダウンロードを超える個人向け家計簿サービス「Zaim」をビジネスモデルキャンバスで分析

あなたは、何でお金を管理していますか?
特に何もせずに貯金額しか見ていないといった方もいるかと思いますが、家計簿に記録して管理しているといった方も多いのではないでしょうか。
従来の家計簿は手書きが主流でしたが、近年では家計簿アプリなどスマホで管理できるようになり手軽に管理が出来るようになりました。
日頃の支払いは、現金派・キャッシュレス派あるかと思いますが、レシートを撮影するだけで読み取りを行ってくれる機能やクレジットカードや電子マネーとの自動連携によって家計簿にかかる時間や手間を大きく削減してくれます。
様々な家計簿アプリがある中で使いやすさで人気を集めているのが「Zaim」です。

 

 

Zaim」とは


引用:https://zaim.net/

くふうカンパニーグループの株式会社Zaimが運営しているのが、1,000 万ダウンロードを超える個人向け家計簿サービス「Zaim」です。
レシートの読み取りやカード・電子マネーとの自動連携に対応しており、現金派・キャッシュレス派どちらでも使いやすくなっていて、画面もシンプルなので、はじめて使う方も簡単に入力できます。
また、機能が豊富な点も大きな魅力です。レシート読み取りの精度や提携金融機関も多いため、使いやすいサービスとなっています。

 

 

Zaimのビジネスモデルキャンバス

では、Zaimのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・日々の生活費にフォーカスして上手に家計管理していきたい人
・業界動向、市場調査などデータ分析したい企業

家計簿アプリは他にも沢山ありますが、現金派・キャッシュレス派でも使いやすく機能、提携金融機関も多いため他の家計簿アプリでは続かなかった人にもお勧めです。
家計簿入力にかかる手間や時間を削減し、収支だけでなく、ライフプランの見直しまでアプリひとつで見える化できるのでぱっと見てお金の動きが分かりやすいです。
マネーフォワードの違いとしては、資産全体を一目で把握したい場合は、マネーフォワード ME、使った金額をすぐに把握したい場合はZaimの方が分かりやすいといった点で日々の生活費にフォーカスして上手に家計管理していきたい人向けだと言えます。
また、Zaimで収集したビッグデータをもとに業界動向、市場調査などデータ分析したい企業も顧客となっていくのではないでしょうか。

 

2.提供価値

・アプリひとつで見える化でき、現金派もキャッシュレス派も使いやすい
・レシートを撮るだけで簡単に家計簿をつけることが出来る為、続かなかった人も続けやすい
・日々の生活費を分かりやすく管理することが出来る

利用者のお金を整える新習慣をサポートし、収支の記録からライフプランの見直しまで、アプリひとつで見える化します。
レシート読み取りや金融機関との自動連携、アカウント共有機能など、他アプリと比較し、高度な機能をほぼ網羅している機能性の高さも備えているため、今まで続かなかったといった方も続けやすいです。
提携金融機関も多くなっていて、日々の生活費を分かりやすく管理することが出来るような作りになっています。

 

3.チャネル/販路

・アプリストア
・自社SNS
・グッドデザイン賞、経済産業省支援プロジェクトや総務省からの受賞

クチコミだけで App Store, Google Play の二大アプリマーケットにおいて常にランキング上位を維持する人気を誇っていて、1000万ダウンロードを達成しています。
家計簿アプリを探している方が各アプリストアで検索し、辿り着く場合が多いのではないでしょうか。
他にも自社のSNS運用やグッドデザイン賞受賞、経済産業省が主催する「新事業創出のための目利き・支援人材育成等事業」の二次募集において Zaim が支援プロジェクトとして採択、総務省 オープン&ビッグデータ活用地方創生推進機構の受賞などをしていて、話題性からの認知も集めていると考えられます。

 

4.顧客との関係

・オウンドメディアでは漫画形式、動画などで使い方を分かりやすく説明
・精度が高いレシート機能で家計簿が続く
・オトクカレンダーで「オトク」情報が分かる

Zaimの運営するオウンドメディアでは漫画形式、動画などで使い方を分かりやすく説明し利用者にZaimの使い方について、興味を持って分かりやすく知ってもらえるよう情報を発信しています。
また、今まで家計簿が続かなかった人も便利で精度が高いレシート読み取り機能で家計簿が続くよう考えられています。
他にもオトクカレンダーといって、オトク情報がカレンダーで分かるようになっているため節約にも活用することが出来ます。

 

5.収益の流れ

・家計簿アプリ「Zaim」利用料
基本:無料
有料版:月額480円または年間4800円

Zaimは、基本は無料で使えますが、有料版のZaimプレミアムもあります。
料金プランは、月額480円または年間4,800円の2種類で、 有料版では利用できる機能が追加されるため、より快適にお金の動きを管理することが出来ます。 有料版には初回7日間の無料お試し期間があるため、まずお試ししてみてから利用することが出来る点も良いですね。

 

6.主要な資源

・家計簿アプリ
・購買ビッグデータ

レシート読み取りや金融機関との自動連携、アカウント共有機能など、他アプリと比較し、高度な機能をほぼ網羅している機能性の高さを備えた家計簿アプリ「Zaim」やアプリから収集した購買ビッグデータは今後のサービス展開にも活用できる大きな資源であると言えます。

 

7.主要な活動

・アプリ開発(アップデート等含む)、マーケティングツール開発
・購買ビッグデータの分析
・アンケート調査や匿名加工データの作成 

家計簿アプリアップデートを含むアプリ開発の他に、Zaim では官公庁や法人および個人向けに、増税などの社会情勢や季節変動による一般消費者の購買行動の変化を、統計情報として提供しています。
その中で「自社商品のシェアが、どの競合他社に・どのルートから奪われているかを手軽に知りたい」「購入が増えているのはどういういう属性の人で、買うに至ったきっかけも明らかにしたい」といったような声を受け、一般化したマーケティングツールとして開発を行っています。
また、購買ビッグデータの分析も行っています。業界動向・市場調査などニーズに合わせてオーダーメイドで分析するなどのサービスも行っています。

 

8.主要パートナー

・自動取得に対応する連携先
(クレジットカード会社、銀行系、ポイント、証券、ショッピングサイトなど)

クレジットカード会社、銀行系、ポイント、証券、ショッピングサイトなど家計簿アプリでデータの自動取得に対応する多くの連携先が挙げられます。
Zaimは提携金融機関も多いのが魅力であるため、パートナーの存在は欠かせません。

 

9.コスト構造

・アプリ、マーケティングツール開発費

主要な活動でも挙げられた、アプリ開発(アップデート等含む)、マーケティングツール開発にかかるコストが主要なコストとして考えられます。

 

 

家計簿のデータから利用者の暮らしの分析による社会的変化の把握への活用

Zaimでは「生活 DX 指数」調査を実施しています。
この「生活DX指数」とは利用者の生活におけるデジタルサービスの浸透を数値化したもので、Zaim 独自の定義により社会にもたらす変化を継続的に計測し研究したものとなっています。
コロナ禍で大きく変化した生活環境により急速に拡大した生活 DX を迅速に、正確に、把握することで、消費者の生活の実態を理解し、Zaimユーザーの社会に期待することや課題を明確にすることを目指しています。
全国のユーザーを対象にレシート撮影および手入力で登録した記録、EC サイトやクレジットカードから自動取得した購買記録を統計対象とし、「食」「エンタメ」「教育」の定期調査結果を公開し、家計簿から利用者の暮らしを分析することによって、社会的変化の把握につながる活動をするとともに、暮らし改善へのサービス向上を進めることを実現させます。Zaimが所有する購買ビッグデータなども活用することでどのように今後のサービスを進めていくか目が離せませんね。

 

 

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