オンラインなのに“目が合う”新感覚の遠隔コミュニケーションツール「tonari」をビジネスモデルキャンバスで分析

リモートワークの浸透により、様々な遠隔コミュニケーションツールが提供されています。
しかし、タイムラグなどの理由からコミュニケーションが取りにくく、話すタイミングを伺ってしまうといったこともあるかと思います。
そんな問題を解決しているのが「tonari」です。
ジャンケンもできるほどの低遅延かつ高画質なコミュニケーションツールで、他のWeb会議ツールとは異なるコンセプトでサービスを提供しています。

 

 

「tonari」とは


引用:https://tonari.no/ja/

オンラインなのに“目が合う”新感覚の遠隔コミュニケーションツール「tonari」を提供しています。
等身大の大きなスクリーンを備え、まるで同じ空間にいるかのような感覚で会話のできる「tonari」です。
他のコミュニケーションをとるツールとして、Web会議ツールがありますがコンセプトに大きな違いがあります。
tonariは離れた空間同士をつなげて、ひとつの空間をつくり出すためのソリューションであるという点です。
リモートワークや複数の拠点間に起こり得るコミュニケーション課題を解決するサービスとなっています。

 

 

tonariのビジネスモデルキャンバス

では、tonariのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・2拠点間のコミュニケーション不足やスムーズに伝達できないなど課題を感じている企業

距離が離れていることでカルチャーの違いが生じ、一体感が薄れてしまうことが課題となる2拠点間のコミュニケーションに課題を感じている企業が主な顧客となっています。

 

2.提供価値

・等身大の大きなスクリーンを備え、まるで同じ空間にいるかのような感覚で会話ができる
・すぐにコミュニケーションを取れることによって拠点間のコミュニケーション不足や伝達遅延などの課題解消
・空間デザインの提案やチームの課題に合わせた体験デザインも提供 

一般的なビデオ会議の場合、フレームレートは15〜30fps程度のことが多く、300〜500ms程度の遅延も起きます。tonariは、3K・60fpsの画質で遅延も120ms以下に抑えているため、会話をすぐに返すことができますし、ジャンケンをすることもできてしまいます。
tonariを通じて一緒にランチをとったり休憩時間に雑談をしたりするほか、打ち合わせをしているときに、通りがかった別チームの人が後ろからちょっと参加するといったこともあります。同じ部屋ではよくある状況ですが、それを遠く離れた拠点間でも実現できるのはtonariならではだと言えます。
また、tonariではどこにスクリーンを設置するか、どんな家具を配置するかといった空間デザインも提案しています。
コミュニケーションが取りやすく、利用しやすいような空間づくりを実現します。

 

3.チャネル/販路

・プレスリリース、ニュースリリース
・導入提案

プレスリリース、ニュースリリースでの広報やコミュニケーションツールの導入提案によってサービスを届けています。

 

4.顧客との関係

・拠点、チーム、目標などの詳細を記入し注文できる
・工事、備品、ネットワークなどの準備と必要な環境整備まで行う
・サポートサービス

拠点、チーム、目標などの詳細を記入した上で「tonari」を注文することができるため、記入内容を考慮した上でソリューションを提供してくれます。
また、工事、備品、ネットワークなどの準備と必要な環境整備まで行ってくれ様々なサポートサービスもしてくれるので注文後や利用後も安心して利用することが出来ます。

 

5.収益の流れ

・遠隔コミュニケーションツール「tonari」
価格:見積り相談

主に、遠隔コミュニケーションツール「tonari」の販売によって収益を得ています。

 

6.主要な資源

・スクリーンの中にカメラを埋め込む独自の特許技術

tonariでは、スクリーンの中にカメラを埋め込む独自の特許技術を採用しています。
これによって、スクリーン越しでも“目と目が合う”感覚を得ることができます。
さらに、等身大のスクリーンでボディーランゲージを使って話すことができ、相手の空間全体が見えるので、屋外の天気や室内の人の動きなども把握できます。
そういった仕組みがリアルな感覚につながっています。

 

7.主要な活動

・どこにスクリーンを設置するか、どんな家具を配置するかといった空間デザインの提案
・コミュニティや教育、障害福祉の分野での活用の可能性を探る実証実験
・遠隔コミュニケーションツール「tonari」の開発 

遠隔コミュニケーションツール「tonari」の開発、販売の他、どこにスクリーンを設置するか、どんな家具を配置するかといった空間デザインの提案やコミュニティや教育、障害福祉の分野での活用の可能性を探る実証実験なども行っています。
離れた場所からでも相互の反応や空気感が伝わりやすいtonariは、このような分野やイベント実施など遠方の人とのコミュニケーション手段として効果的に使うことができると考えています。

 

8.主要パートナー

・実証実験パートナー
‐コミュニティや教育、障害福祉
・One Capital株式会社を主導とする投資家

コミュニティや教育、障害福祉の分野での実証実験パートナー、One Capital株式会社を主導とする投資家が主要なパートナーとして挙げられます。
tonariは、One Capital株式会社を主導とする投資家より合計3.4億円の資金調達を完了していて、サービスの開発に役立てています。

 

9.コスト構造

・パーツや機材の調達費
・遠隔コミュニケーションツール「tonari」の開発費

遠隔コミュニケーションツール「tonari」の開発費や「tonari」に使用するパーツや機材の調達費が主なコストとして挙げられます。

 

 

将来的なソリューションの展開ビジョンとは

現在、tonariでは大企業や成長企業での利用が中心となっていますが、将来的には一般家庭や学校教育などにも広く取り入れていただけるソリューションにしていきたいと考えています。
遠方に住んでいる祖父母や海外に住んでいる友人などなかなか会って話すことが出来ない人とも低遅延高画質で実際に目を合わせて会話している感覚でコミュニケーションを取ることが出来るので一般家庭でも取り入れられるソリューションになりそうです。
tonariでは、コミュニティや教育、障害福祉の分野での活用の可能性を探る実証実験など、幅広い分野で利用してもらうための活動も行っています。
人と人をつなぐコミュニケーションツールとなるため、より多くの場面で活用してもらうことができるサービスとなりそうですね。

 

 

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