どこにいてもスマホで簡単注文!「しまうまプリント」をビジネスモデルキャンバスで分析

近年では、スマートフォンのカメラの性能も上がり、デジタルカメラなどを購入せずに、自分のスマートフォンで写真を撮る人も多いのではないでしょうか。
その写真を現像することなく、カメラロールで確認するのも良いですがカタチに残したいと考える方も多いのではないでしょうか。
誕生日や記念日であれば、なおさら想い出を共有したいと考えますし、子供の成長をカタチにして残したいと考える方もいるでしょう。
スマートフォンから写真をプリントするとなると、コンビニネットプリントやカメラのキタムラなどの写真屋さんなどを選択肢として挙げるかと思います。
家にいながら、会社や学校への移動中、ちょっとしたスキマ時間でプリント注文できると便利ではないでしょうか?
そんな時に、アプリで簡単に注文できてしまう「しまうまプリント」というサービスがあります。
今回は、簡単ながらに高品質・低価格・スピーディ出荷を実現する「しまうまプリント」について見ていきたいと思います。

 

 

「しまうまプリント」とは

しまうまプリントはフォトブック・年賀状・写真プリントなどを提供するオンライン写真プリントサービスを行っている会社です。
アプリで簡単に注文することができ、わざわざコンビニエンスストアやショップに訪れなくてもスマホやPCから注文が出来るため便利です。また、1枚あたり7円~写真プリントをすることができ、ネットプリントの半額以下という低価格にも驚きです。
しまうまプリントでは【写真をもっと楽しく、想い出をもっと身近に】を経営理念に掲げ、お客様の想いの詰まった大切な一瞬を「写真」や「フォトブック」としてカタチに残してもらえるように、高品質かつ低価格、スピーディにお届けするサービスを提供し、利用者から喜ばれています。

 

 

しまうまプリントのビジネスモデルキャンバス

では、しまうまプリントのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・誕生日、記念日などにアルバムを贈りたい人(手間かからず、低価格)
・スマホで撮影した写真を手軽にプリントしたい人

フォトブックはアプリで写真を選択していくだけで完成するため、誕生日、記念日などにアルバムを贈りたい人は自分で1から作成するよりも手間がかからず、低価格で作成することが出来るため活用する人が多いです。
中には、「推し活」として推しているアイドルや俳優などのフォトブックを作成し、オリジナル写真集を作る人も増えているようです。
スマホで撮影した写真も家にいながらでも手軽にプリント注文することができるので想い出をカタチにしたいという方に人気です。

 

2.提供価値

・コンビニネットプリントの半額という低価格での提供
・アプリで簡単にアルバムやプリントの注文ができる
・高品質、スピーディ出荷 

しまうまプリントでは、1枚あたり7円~というコンビニのネットプリントの半額という低価格で写真プリントサービスを提供しています。高性能高品質のプリンターを採用し、業界20年以上の経験者を持つ技術者がプリントしているため低価格でありながら、高品質という点も欠かせません。
システム環境、ネットワーク設備、構内セキュリティシステムまで全て最新システムを導入し、装置、フォトブック後加工機を自動化しているため在庫ロスのない資材の管理や無駄を省いた生産体制を構築しています。よって、コストダウンを実現し、低価格でスピーディな出荷をすることを達成しています。
このような部分から、利用者に低価格でサービスを提供できています。

 

3.チャネル/販路

・アプリ
・ネット広告
・LINE友だち(クーポン)

しまうまプリントは、アプリを利用してPC、スマホから簡単に注文することができます。
また、ネット上のバナー広告などで認知を集めていて、LINE友だち限定で送料無料や割引クーポンも配布しています。

 

4.顧客との関係

・アプリで簡単に注文できる
・高品質、低価格、スピーディ出荷
・LINE友だち(クーポン)

アプリで簡単に注文でき、高品質、低価格、スピーディ出荷という点がしまうまプリントの強みです。また、その強みが利用者に評価されている点でもあります。
LINE友だちに追加すると送料無料や割引クーポンが届き、情報発信の場や再度しまうまプリントを利用してもらうためのきっかけになっています。

 

5.収益の流れ

・写真プリント、フォトブック等の注文

主な収益は、写真プリント、フォトブック等の注文です。
注文時には、プリント代やフォトブック代の他に、配送料もかかります。

 

6.主要な資源

・自社開発技術(オリジナルシステム、発送用パッケージなど)
・自社工場(ラボ)

しまうまプリントでは軽く丈夫な防水にも優れた商品発送用パッケージを、自社にて開発しています。
システムなどのソフトだけでなく、ハードでも独自の開発を目指し、実現しているのです。特許を取得した自社技術で、より新しく便利な写真・フォトブックの楽しみ方を提案し続けています。
また、システム開発会社である、株式会社しまうまプリントのノウハウをフル活用し、インターネットでの受注、生産工程、流通などの自動化・効率化を実現し、オペレーションシステム、サーバーなど、他にはない独自のシステムを使用しています。
さらに、独自のオペレーションシステムを活用した、プリントラボ機を鹿児島県に設立しました。高性能高品質のプリンターを採用し、業界20年以上の経験者を持つ技術者がプリントしているため高品質なプリントを可能としているのです。
そして、自社のプリントラボ機でプリントを行い、自社で開発した発送用パッケージを使用し発想を行うなど他社に委託せず自社で行うことで利用者に低価格でサービスを提供できていると言えます。

 

7.主要な活動

・ネット上での広告活動
・システム開発

より多くの人に利用してもらえるようにネット上での広告活動を行っています。
また、システム開発会社であるノウハウを活用し、自社でオリジナルシステムや発送用パッケージなど多くの開発を行っています。

 

8.主要パートナー

・しまうまプリント利用者
・自社工場(ラボ)

しまうまプリントを利用しているしまうまプリント利用者は重要なパートナーであると言えます。
フォトブックを作成して、渡した相手もそこでしまうまプリントを知って利用してくれる可能性もあるため、しまうまプリントの認知向上にも役立っていると言えます。
また、自社工場のプリントラボ機によって、プリントから発送まで自社で行うことが出来ているため低価格で利用者にサービスを提供できています。

 

9.コスト構造

・システム運用、開発費
・プリント代
・配送費 

システム環境、ネットワーク設備、構内セキュリティシステムまで全て最新システムを導入し、装置、フォトブック後加工機を自動化しているため在庫ロスのない資材の管理や無駄を省いた生産体制を構築しているため、コストダウンを実現することが出来ていますが、自社での多くのシステム開発、運用にコストがかかっていると言えるでしょう。
他には、フォトブックや写真プリント代、完成した商品を配送する配送費が挙げられます。

 

 

写真プリント業界の市場縮小を成長のチャンスへと転換した考えとは

写真プリント業界はデジタルカメラが急速に普及した1990年代半ばを転機として、以降、市場を縮小してきました。途中、やや盛り返した時期はあったものの、基本的に、いまもその傾向は変わりません。
しかし、たとえ市場全体が縮小していても、そこに成長のチャンスがないわけではないと考え、最新のテクノロジーや新たな付加価値を融合させることで革新が生まれ、需要を掘り起こすことができると考えたのです。
北米と韓国のデータを見ると、いずれも当時、ネットプリントが市場のおよそ50%を占めていたので、現在は少ない需要で合っても今後の日本におけるネットプリントの将来性を確信したのです。
そのうち、最新の情報システムを活用した会社が、まだ存在しないことに気づき未知の領域である写真プリント業界のなかで、システム開発における自分のノウハウを活かせば、勝機を見出すこともできるかもしれないと考え、しまうまプリントはここまで成長してきました。
実際のデータから、将来性を考え、何で戦っていけばよいかを検討することによって事業を拡大してきたと言えます。
想い出をカタチにし、より素敵な想い出になるようサービスを提供し続けるしまうまプリントの成長が今後も楽しみです。

 

 

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