リモートワークに最適なバーチャルオフィスサービス「oVice」をビジネスモデルキャンバスで分析

リモートワークを行っている企業が増え、その中でも問題になる一つにコミュニケーション機会の減少が挙げられます。
会社で業務を行う場合には、その時の状況を目で見て確認が出来るので、話しかけやすかったのが状況を目で見ることが出来なくなることで円滑なコミュニケーションが取れなくなってしまうなどの原因があります。
オンライン会議や音声会話ができるツールなど様々なツールがありますが、その時の状況を把握するといった面では解決されていないことが多くありました。
そんな課題を解決したのが「oVice」です。

 

 

「oVice」とは


引用:https://ovice.in/ja/ovice-3/

リモートワークや交流会向けのバーチャルスペースサービス「oVice」を運営するスタートアップです。
「oVice」は、現実世界とオンライン双方のコミュニケーションの利点を兼ね備えた次世代のコミュニケーションツールで、バーチャル空間をベースにしており、自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけることが出来ます。
自分のアバターに近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえ、偶然聞こえてきた会話に簡単に参加することもできるので、会話の中で生まれたアイデアを形にしやすい環境が整っています。
画面共有やビデオ通話機能、施錠できる会議室機能も備えているのでoViceだけで様々な必要機能が利用可能です。
リモートワークの課題にもなっている、コミュニケーション不足や話しかけにくいといった課題を解決するサービスだと言えます。

 

 

oViceのビジネスモデルキャンバス

では、oViceのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・リモートワークでSlackなどチャットツール導入されていない企業、導入したけど活性化していない企業

リモートワークで相手の状況が見えないことにより話しかけにくくなってしまったり、コミュニケーション不足が発生している企業に取り入れられることが多いでしょう。
具体的にはSlackなどのチャットツールが導入されていなかったり、導入したが活性化していない企業が挙げられるでしょう。
今まで、ITツールに疎かった企業や、出社していて隣の人と話す機会が多かった人などは通常のチャットツールよりも視覚的にも周辺の状況を把握できるoViceは魅力的でしょう。

 

2.提供価値

・隣で話しているようなバーチャル空間で、リアルのような会話ができる
・周辺の状況を視覚的に把握できるためコミュニケーションがしやすくなる
・外部サービスと簡単に連携できるため複雑なタブを表示しなくても一つの空間で解決 

バーチャル空間でも、隣で話しているようなリアルな会話が出来ます。
また、周辺の状況を会社にいるとき同様に、視覚的に把握できるためコミュニケーションが取りやすくなります。
他にも、GoogleやSlack、Zoomなど外部サービスと簡単に連携できるため複雑なタブを表示しなくても一つの空間で解決することが出来ます。

 

3.チャネル/販路

・Webセミナーイベント開催
・導入提案/営業
・oVice導入の無料相談
・テレビ番組、新聞などのメディア

Webセミナーイベント開催や、テレビ番組、新聞などのメディアで認知を広げ、oVice導入の無料相談や導入提案/営業によってより多くの企業に導入してもらっています。

 

4.顧客との関係

・無料トライアルで利用前に試すことが出来る
・Webセミナーイベント開催
・無料説明会、FAQ

気になった企業は、無料トライアルで利用前に試すことが出来るため利用感を確認した上で導入することが出来る点が良いです。
また、Webセミナーイベント開催や無料説明会、FAQによって詳細にoViceの機能を知ることが出来たり疑問点の解消が出来ます。

 

5.収益の流れ

継続利用:5500円~55000円
単発利用:2750円~27500円
最大接続人数別 3プラン
全プラン機能制限なし・初期費用不要・導入サポート無料

オフィスにおすすめの「継続利用」とイベントにおすすめの「単発利用」とがあります。
それぞれ最大接続人数によって3プランが用意されていて、全プランで機能制限なし・初期費用不要・導入サポートも無料となっています。

 

6.主要な資源

・バーチャルオフィスサービス「oVice」
・メタバースプラットフォーム

バーチャル空間でリアルな会話をすることができ、外部サービスとも簡単に連携し不自由なく利用することが出来るバーチャルオフィスサービス「oVice」、メタバースプラットフォームが挙げられます。

 

7.主要な活動

・メタバースプラットフォーム開発
・バーチャルオフィスサービス管理
・企業への導入提案 

メタバースプラットフォーム開発、バーチャルオフィスサービス管理、oViceを導入してもらうための企業への導入提案などが挙げられます。

 

8.主要パートナー

・SAPPORO,RICOH,DeNAなど利用企業
・DMMバーチャルオフィス

SAPPORO,RICOH,DeNAなど大手企業もoViceを利用しています。
利用企業からのリファラルなども、より多くの企業に導入してもらうことに繋がるかと思います。
また、DMMバーチャルオフィスと業務提携を行い、oViceのバーチャル空間を組み合わせることで、ユーザーはネット上のワークスペースで日々の業務を行いながら、法人登記や契約において必要な実際の住所も利用できるため、会社運営に必要なオフィス機能をネット上で整備する際の利便性が向上するとしています。
より、業務を行う上で便利なオフィス機能を構築していくことに繋がります。

 

9.コスト構造

・メタバースプラットフォーム開発費
・バーチャルオフィスサービス管理費

メタバースプラットフォーム開発費、バーチャルオフィスサービス管理費が主なコストとして挙げられます。

 

 

リモートワークでも出社時と同じ感覚で業務が出来るように

oViceのようなバーチャルオフィスサービスの登場によって、リモートワーク開始当初と比較し、円滑なコミュニケーションを取ることが出来るようになりました。
業務を進める上で、上長やメンバーに相談や確認を取ったり、時には世間話をすることで関係が構築され、仕事がしやすくなるかと思います。
そのためには、リモートワークで物理的に状況が把握できない状態でも話しかけやすい環境づくりをすることが大切です。
今までになかったような、バーチャルオフィスでオフィス空間を視覚的にとらえることが出来るようにすることで、相手が何をしているか分からないから話しかけにくい、結果的に相談、確認をしないで進めてしまうなどの課題を解消しています。
2022年8月末にもコクヨと業務提携を行い、テレワークとオフィス出社が混在する“ハイブリッドワーク”においてシームレスなコミュニケーションを実現し生産性を向上させるための環境構築を加速させるとしているように、今後も業務提携等によって更にオフィス業務における利便性が上がるようなサービスが追加されていくのが楽しみです。

 

 

BizMakeならビジネスフレームワークのテンプレートが無料で使える

BizMakeではご紹介したビジネスモデルキャンバスなど、厳選されたフレームワークがどなたでも無料で作れます。

スプレッドシートを使うよりもシームレスかつ見やすくシートを作成できますので、ぜひお気軽に下記バナーをクリックして登録してください。

SNSでフォローする