倉庫産業DXを実現する三菱商事子会社「Gaussy」をビジネスモデルキャンバスで分析

どの企業においても、課題として多く挙げられるのが「人手不足」や「属人化」です。
AmazonなどのECモールを経営している企業では倉庫内で商品をピッキングし、梱包、配送を行う人が多く在籍しています。
広い倉庫内で多くの商品をすべて人の手でピッキングする作業はとても大変であると容易に想像がつきます。
倉庫ロボットを利用することで、このような倉庫現場の労働力不足や属人化といった課題を解決することが出来ます。
ここで挙げた倉庫産業のDX推進に繋がるサービスを提供しているGaussyについて今回は見ていきましょう。

 

 

「Gaussy」とは


引用:https://www.gaussy.com/

倉庫ロボットサービス 「Roboware」や、シェアリング倉庫サービス 「WareX」を提供する、三菱商事の子会社です。
「Roboware」は、倉庫現場の労働力不足や属人化といった課題に対して、誰でも簡単にロボットを使って倉庫運営ができるサブスクリプション型の倉庫ロボットサービスです。
「WareX」は、倉庫キャパシティの過不足といった課題に対して、誰でも簡単に倉庫空きスペースを利用できるシェアリング倉庫サービスです。遊休スペースを活用した従量課金型倉庫として、大手から中小企業まで幅広く利用されています。
2022年7月には、プロロジスと資本業務提携を締結し、物流現場の人手不足や属人化の課題解決に向けて進んでいくことを考えています。

 

 

Gaussyのビジネスモデルキャンバス

では、Gaussyのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・人手不足や属人化の課題を持った倉庫産業企業
・倉庫キャパシティの過不足といった課題を持つ倉庫管理者や企業

「Roboware」は、人手不足や属人化の課題を持った倉庫産業企業に誰でも簡単にロボットを活用することで倉庫運営が出来るサブスクリプション型の倉庫ロボットサービスを提供しています。
「WareX」では、倉庫キャパシティの過不足といった課題を持つ倉庫管理者や企業に対して、誰でも簡単に倉庫空きスペースを利用できるシェアリング倉庫サービスを提供しています。

 

2.提供価値

・倉庫ロボットの導入から運用・保守までをトータルサポートするサブスクリプションサービス(「Roboware」)
・全国1,000を超える倉庫と連携し、遊休スペースを活用した従量課金型の倉庫サービスを提供(「WareX」)
・物流のプロが運営する安心安全な倉庫を、WareXのスタッフのサポート付きで全国から探すことができる 

Gaussyは、倉庫ロボットの導入から運用・保守までをトータルサポートするサブスクリプションサービス「Roboware」や全国1,000を超える倉庫と連携し、遊休スペースを活用した従量課金型の倉庫サービス「WareX」を提供しています。「WareX」では、倉庫シェアリングによって、倉庫の遊休スペースと貨物を短期間保管したい荷主をマッチングすることによって双方にメリットを生み出しています。
また、物流のプロが運営する安心安全な倉庫を、WareXのスタッフのサポート付きで全国から探すことができる点が魅力です。

 

3.チャネル/販路

・メディア
・テレビCM
・三菱商事の子会社であることによる周知

より多くの人に認知をしてもらうよう、多くのメディア掲載や、テレビCMも放映を行っています。
また、三菱商事の子会社であるため、三菱商事の営業が新サービスリリース前後にクライアントへの周知を行ったりといったチャネルも考えられます。

 

4.顧客との関係

・サブスクリプションサービス
・ロボットとソフトの運用保守は月額料金に含まれているため計算が簡単
・従量課金のため、無駄な料金が発生しない

「Roboware」では、継続して利用しやすいようなサブスクリプションサービスにて提供しています。
なお、ロボットとソフトの運用保守は月額料金に含まれているため計算が簡単です。
「WareX」は、倉庫を利用した分だけの従量課金のため、無駄な料金が発生しないというのが顧客にとって嬉しい点と言えます。

 

5.収益の流れ

【Roboware】
オールインワンの月額料金
①購入プラン(ロボット全て購入)
②レンタルプラン(ロボット全て借りる)
③ハイブリッドプラン(一部購入して残りは借りる)
【WareX】
従量課金(倉庫により変動)

「Roboware」はオールインワンの月額料金のサブスクリプションサービスとなっています。
ロボット全て購入する「購入プラン」、ロボット全てを借りる「レンタルプラン」、一部を購入して残りは借りる「ハイブリッドプラン」の3つのプランがあります。
「WareX」は、保管料と作業料は、物量と日数に応じた従量課金制です。金額感を掴みながら、倉庫を探すことができます。

 

6.主要な資源

・倉庫ロボット
・倉庫スペース

サービスを提供する上で必要不可欠な倉庫ロボット、倉庫スペースが重要な資源として挙げられます。

 

7.主要な活動

・導入から運用保守までのトータルサービスなどの倉庫運用支援
・倉庫探し、倉庫利用時のオペレーションのサポート(輸配送や特別作業も相談可能)

ロボット導入から運用保守までのトータルサービスなどの倉庫運用支援を行っています。
そのため、知識がない方でも安心してご利用いただけます。
また、倉庫探しはもちろん、倉庫利用時のオペレーションもサポートしており、輸配送や特別作業も相談できます。全てにおいて相談できる点が嬉しいですね。

 

8.主要パートナー

・三菱商事
・物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業 プロロジス

三菱商事の子会社ということで利用する方の信頼度も高いかと思います。
また、2022年7月に、物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジスと資本業務提携したことを発表しました。
この提携によって、今後も物流現場の手間やコストを削減しながら物流現場の人手不足や属人化の課題解決をサポートしていく方針を持っています。

 

9.コスト構造

・倉庫ロボット費
・倉庫スペース費
・システム運営、開発費

販売や貸出を行う倉庫ロボット費、倉庫シェアリングサービスでの倉庫スペース費やシステム運営・開発費がコストとして挙げられます。

 

 

Gaussyのサービスによって倉庫産業DXを実現へ導く

Gaussyは「物流から新しいチャンスを」をビジョンに、倉庫ニーズや荷量の変化にフレキシブルに対応できる仕組みを構築しています。
「Roboware」では、自動で仕分けをするロボットや、棚ごと運んでくれるロボット、パレットごと帆走してくれるロボット、保管場所に移動して通知してくれるロボットなど人の手で行っていた作業をロボットに行わせることによって人手不足や労働問題、属人化などの解決に導きます。
また、「WareX」では、無料登録すると、検索に加えて、空きの一括確認や入出荷作業もできます。物流のプロが運営する安心安全な倉庫を、WareXのスタッフのサポート付きで全国から探すことができるため知識がなくてもサポート付きで安心に利用することが出来ます。
そのため、倉庫産業にありがちな人手不足や労働問題、属人化という課題から自社で知識がないといった場合など幅広い悩みを抱えている企業に活用できるサービスだと言えます。

 

 

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