クラウド型治験業務管理システム「Buzzreach」をビジネスモデルキャンバスで分析

医療において、様々な病気を治すために、多くの薬が使われています。
薬が患者さんの治療に使われるようになるまでには、薬の候補となる物質を選び出したうえで動物や人で作用、効果、安全性を調べます。
健康な成人や患者に使用し、安全性や効果、治療法などを確認する目的で行われるのが「治験」です。
その治験患者を見つける、治験希望者自身が自身の疾病から治験情報を検索できるメディアを提供している「Buzzreach」について見ていきましょう。

 

 

Buzzreach」とは


引用:https://www.buzzreach.co.jp/

治験参加者データ管理システム「puzz」 や自分の疾病に当てはまる可能性がある治験情報を検索できるメディア「smt」 を提供するスタートアップです。
他にも周辺医療機関(サテライトサイト)に治験情報を共有し、候補患者の紹介を管理する被験者募集促進機能も搭載しているため治験実施医療機関内のみで治験参加患者の確保への課題を解決することが可能となります。
患者さんと治験実施医療機関を繋ぐ業界初のプラットフォームであると言えます。

 

 

Buzzreachのビジネスモデルキャンバス

では、Buzzreachのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・治験して医療に活用してもらいたい治験参加希望者
・治験希望者を効率的に見つけたい製薬メーカー、治験実施医療機関

Buzzreachでは、自分の疾病に当てはまる可能性がある治験に参加し、医療に活用してもらいたい治験参加希望者や、その治験希望者を効率的に見つけたい製薬メーカー、治験実施医療機関へのサービスを提供しています。

 

2.提供価値

・治験希望の患者さんと治験実施医療機関を繋ぐ業界初のプラットフォームの提供
・一人でも多くの患者さんに、自分に合った治療法を患者さんが自由に選択できる環境の提供
・日本全国で実地中の治験情報を誰でもかんたんに検索でき、適したものをマッチング
・治験に参加できる患者を効果的に集めることができ、開発スピードの加速、コスト圧縮に繋がる
【今後】
・極めて希少価値の高いデータを保持
→データの二次活用により治験以外の情報提供による価値も創出できる可能性あり

Buzzreachは、治験希望の患者さんと治験実施医療機関を繋ぐ業界初のプラットフォームを提供しています。
テクノロジーの力を用いて、新しい治療の選択肢を 1日でもはやく患者のもとへ届け、そして自分に合った治療法を患者自らが自由に選択できる 環境を提供することで、患者中心医療の実現を目指しています。
日本全国で実地中の治験情報を誰でもかんたんに検索することができ、治験参加希望者に適したものをマッチングしてくれます。地域からの検索や、治験概要・選択基準・実施場所を分かりやすく確認することもでき、気になる治験にすぐ応募することも可能です。
治験実施医療機関は、治験に参加できる患者を効果的に集めることができるので医薬品などの開発スピードの加速、コスト圧縮に繋がる点が大きなメリットだと言えます。
活用事例として導入前に比べ費用面のコストカットに成功し2ヶ月間で約4500万円のコスト削減を実現した例や、費用面・募集期間共にカットを実現し期間を1か月間短縮した上に約2000万円のコスト削減を実現した例などがあります。
今後の展開としては、Buzzreachは極めて希少価値の高い医療データを保持しているためデータの二次活用により治験以外の情報提供による価値も創出できる可能性があると言えます。

 

3.チャネル/販路

・治験参加希望者による検索
・治験医療機関による紹介
・スタートアップ紹介メディア

治験参加希望者による検索によって辿り着く場合や、治験医療機関による紹介によって認知の機会に繋がるかと思います。他、スタートアップ企業の紹介メディアも挙げられます。

 

4.顧客との関係

・簡単な検索機能
・無料相談
・創薬の開発パイプラインの数やかけられるコストに応じて、3つの料金体系から選ぶことができるサブスクリプションサービス

治験参加希望をしている人は、誰でも簡単に日本全国の知見情報を検索することが出来ます。
治験医療機関は、無料相談を受けることができるため、サービス導入前に具体的なプランや対象疾患について相談をすることが出来るためプラン内容に合意した上で申し込みが出来る点が安心です。
創薬の開発パイプラインの数やかけられるコストに応じて、3つの料金体系から選ぶことができるサブスクリプションサービスであるのも利用しやすいポイントになると考えられます。

 

5.収益の流れ

・月次サブスクリプションによる収益

製薬メーカーや治験医療機関は創薬の開発パイプラインの数やかけられるコストに応じて、3つの料金体系から選びます。
決定したプランの月次サブスクリプションが収益となるビジネスモデルです。

 

6.主要な資源

・様々なメディア、患者会、連携パートナー企業との連携による約250万人分の治験希望者データベース
・治験参加者データ管理システム、治験情報検索メディア、患者等主観情報収集アプリなどのサービス

Buzzreachは、様々なメディア、患者会、連携パートナー企業によって約250万人分の治験希望者データベースを保持しています。
患者等主観情報収集アプリ「VOICE」では、アカデミアの専門家と連携し、様々な領域の患者情報、ワクチン接種者情報を収集していきます。
大阪大学大学院医学系研究科との共同研究において、新型コロナウイルス感染者による後遺症やワクチン接種後の副反応を対象にBuzzreachが開発したアプリ「VOICE」を活用しています。
他にも自治体との連携により、多くの人からの参加を募り、各自治体からの情報提供なども幅広く情報を収集しています。
治験参加者データ管理システム「puzz」、自分の疾病に当てはまる可能性がある治験情報を検索できるメディア「smt」などもサービスを提供する上でとても重要な資源として挙げられます。

 

7.主要な活動

・システム、メディア、アプリなどサービスの運営、管理
・データ活用 

治験参加者データ管理システム「puzz」 、治験情報を検索メディア「smt」、患者等主観情報収集アプリ「VOICE」などの運営・管理や今後の展開としても提供価値の内容で挙げたように極めて希少価値の高いデータを保持しているためデータの二次活用により治験以外の情報提供による価値も創出できるようなデータ活用なども主要な活動として考えられるでしょう。

 

8.主要パートナー

・治験参加希望者
・治験実施医療機関

治験参加希望者と治験実施医療機関を繋げるプラットフォームサービスを提供しているため、治験参加希望者や治験実施医療機関が重要なパートナーとなります。

 

9.コスト構造

・システム、メディア、アプリなどサービスの運営、管理費

主に、治験参加者データ管理システム「puzz」 、治験情報を検索メディア「smt」 、患者等主観情報収集アプリ「VOICE」などのの運営・管理費がコストとして考えられます。

 

 

今後のサービス展開として考えられる“データの二次活用”とは

今後の提供価値としても記述したように、Buzzreachは極めて希少価値の高い医療データを保持しているためデータの二次活用により治験以外の情報提供による価値も創出できる可能性があると考えられます。
サービス提供を通してデータを収集することによって、そのデータを二次活用することによって今後のサービス提供に活かしていくことが出来るといったビジネスモデルを持っていることによってサービスの改善や進化に繋がります。
また、Buzzreachでしか収集出来ないデータの希少価値の高さといった点も大きな特徴です。
近年ではビッグデータなどが注目されていますが。収集したデータをどのように活用していくかといった視点が重要となっていくでしょう。

 

 

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