非接触で注文から受け取りまで「BLUE STAR BURGER」をビジネスモデルキャンバスで分析

コロナ禍では、出来る限り不要不急な外出は避け、買い物時にも最少人数で購入する方が良いとされています。
このような状況下で、テイクアウトで食べ物を購入する方も増えたのではないでしょうか。
密を避けて購入できるため、ウイルス感染の影響も抑えることができ、購入者側の不安も少なく済むでしょう。
テイクアウトでも、注文時や商品受け取りでは店員さんを通しての対応となることが多いですが、完全非接触で商品の注文から受け取りまで完了できるモバイルオーダーシステムを導入している「BLUE STAR BURGER」について今回は見ていきたいと思います。

 

 

BLUE STAR BURGERとは

BLUE STAR BURGERは、入店から商品受け取りまで非接触でテイクアウト専門のハンバーガーショップとして、東京・中目黒に1店舗目が誕生しました。1人焼き肉専門店の「焼肉ライク」を始め、「しゃぶしゃぶれたす」、「やきとり家すみれ」、アメリカの「つるとんたん」などを運営するダイニングイノベーショングループの新業態です。
モバイルオーダーで好きな場所から、好きな時間に、自分のスマホで自分好みにカスタマイズしたハンバーガーを注文できます。美味しいグルメバーガーを今までよりもっと気軽にかぶりついてほしい」という思いから、BEEF100%の工場から一度も冷凍していない生パティにこだわりを持ち、最高の状態で1枚1枚丁寧に焼き上げるファストグルメバーガーを提供しています。
モバイルオーダーをし、受け取りもロッカー番号を確認しそのロッカーに置いてある商品を受け取るため完全非接触で注文から受け取りまでが完了します。

 

 

BLUE STAR BURGERのビジネスモデルキャンバス

では、BLUE STAR BURGERのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。

 

1.顧客セグメント

・本格的なハンバーガーを低価格で食べたい人
・非接触で並ばずに食品を購入したい人

BLUE STAR BURGERは、本格的なハンバーガーを低価格で購入したい人におすすめです。

 

2.提供価値

・こだわりのハンバーガーを待たない・並ばないで購入できる
・ビーフ100%のパティ使用ハンバーガーをお手頃価格で楽しめる
・モバイルオーダーで簡単に非接触で購入できる

BLUE STAR BURGERが、ハンバーガーに目を付けた理由は、「一般的なハンバーガーのテイクアウトは、味やコスト面からまだまだ開発の余地があるため」です。某ハンバーガーチェーンの売り上げの6割はテイクアウトといわれ、需要は大きいと予測しました。
しかも商品の性質上、作り置きではおいしいものを提供するのは難しく、テイクアウトの専門店であれば、味やコストを極めたハンバーガーができるのではと考えた為です。
BLUE STAR BURGERでは、ビーフ100%のこだわりの食材を使用したハンバーガーをお手頃価格で購入することが出来ます。
一般的な飲食店では、商品の原価率が30%以下になることが多く、味にこだわりを持つ店であっても40%以下であることが多いですが、BLUE STAR BURGERのハンバーガーの原価率は68%とのことで驚異の原価率と言えます。
また、モバイルオーダーからの購入となり、好きな時間に並ばずに受け取ることができるため、人と接触することなく購入することが出来るので、コロナ禍でも安心して購入することが出来ます。

 

3.チャネル/販路

・モバイルオーダー/アプリ
・SNS

BLUE STAR BURGERのハンバーガーは専用スマートフォンアプリ(iOS/Android)を使用してのモバイルオーダーでの注文となります。
この専用スマートフォンアプリから事前に支払いを済ませることも出来ます。

 

4.顧客との関係

・スマホアプリで簡単に並ばずに購入が出来る
・高品質で本格的なハンバーガーを低価格で購入できる

何と言っても、BLUE STAR BURGERの大きな特徴はスマホアプリから注文を行い、自分の好きな時間に受け取りまでを非接触で簡単に行うことが出来るといった点です。
また、上記のような手軽さに加え、通常のハンバーガーショップでは購入できないような低価格で本格的なハンバーガーを購入できるといった部分で顧客の人気を集めています。

 

5.収益の流れ

・テイクアウトに特化することによる店舗家賃、人件費削減
・メニューを絞る事により無駄な在庫と廃棄を省く

通常の飲食店には必要となる、レジの会計やドリンクの用意、イートインスペースの対応、デリバリーや接客を担当する業務をなくし、テイクアウトの店なら効率的に運営できるのではと考えられ作り上げられました。
雇うスタッフ数を抑え人件費のカットにもつながります。テイクアウト専門店とし、イートインスペースをなくすことで店舗の家賃も削減できます。(イートインを行っている店舗もあり)
その結果、食材に多くのコストをかけられるだろうという仮説の下に店舗を作りました。
アプリの活用や店舗で現金を扱わないようにすることで人件費や家賃を削減し、その分のリソースを商品への投資に繋がっています。
また、更にメニューを絞る事により無駄な在庫と廃棄を省き、常に新鮮で美味しく安全な食材を利用しています。

 

6.主要な資源

・モバイルオーダーシステム
・スマホアプリ

BLUE STAR BURGERの根幹となるモバイルオーダーシステム、モバイルオーダー時に使用するスマホアプリが主要な資源として挙げられるでしょう。
モバイルオーダーからの2度目以降の注文時には、注文履歴を基におすすめメニューを表示し、見る度にメニューの表示順が異なるUI/UXとなっていて、更にアプリからどのメニューに人気が集中しているかデータを取得し、商品の在庫情報とも連動しています。

 

7.主要な活動

・スマホアプリ開発
・新商品メニュー開発

スマホアプリの開発が進められています。
今後のアップデートでは、客が受け取り時間を指定する機能の追加を考えており、注文や在庫管理だけではなく、スタッフの勤怠情報ともアプリを連動させ、より効率的な在庫発注や人員配置ができるような仕様を検討しているようです。
新商品メニューは他の企業とのコラボメニューの開発も行われていて、よりお客様に満足されるような新商品を生み出しています。

 

8.主要パートナー

・モバイルオーダーシステムなどを開発する企業
・コラボメニュー開発を行う企業

店舗のDXを実現するため、力を入れたのがグループ初となるスマホアプリの開発です。
モバイルオーダーシステムなどを開発する企業と連携し、一から開発しました。
この共同開発によって、BLUE STAR BURGERのモバイルオーダーシステムが誕生しました。

 

9.コスト構造

・こだわりの食材仕入れ(ビーフ100%の生パティ使用など)
・スマホアプリ開発

BLUE STAR BURGERは店舗の家賃、人件費を削減した分高品質な食材を使用することでお客様に還元しています。
スマホアプリについても、使いやすく効率的なアプリへのアップデートを進めています。

 

 

店舗DXが結果的に、お客様に高品質な商品を届けることにもつながる

BLUE STAR BURGERでは、店舗DXを推進することが結果的にお客様により良いハンバーガーを提供することにつながっています。
通常のハンバーガーショップは、店内で注文し、イートインスペースがあるというのが主流ではありますが、まだハンバーガーには味やコスト面で開発の余地があることや、テイクアウトでの購入が多いためテイクアウト専門店はどうかという気づきによって、BLUE STAR BURGERのビジネスモデルは誕生しました。
社内にかかるお金を削減することでその分をお客様へと還元できるというのは顧客満足度も上がリピーターも増え、結果的に会社にとってもお客様にとっても良い仕組みづくりとなっているのではないでしょうか。

 

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