
誰でも簡単にネットショップが開設できる「BASE」をビジネスモデルキャンバスで分析
「自分のショップを作成したい!」と考えたことはありますか?
近年では、実店舗を持たずにネットショップのみで商品を販売するショップも増えてきています。
特に、YouTuberやインスタグラマーなどのインフルエンサーはオリジナルブランドを立ち上げ、ネット通販で商品の販売を行うパターンが多いです。
ネットショップでは、直接来店できる範囲にいる顧客のみでなく、インターネットがつながる場所全てが販売エリアになりますし、家賃・人件費などのコスト削減にもなります。また、顧客情報やデータ管理が楽になるといった点でもメリットであると言えます。
そして、ネット通販の普及やコロナウイルスの影響で外出を控えるようになった人によって、実店舗ではなくネット通販で購入することが多くなったという時代の変化にも沿った画期的な商品提供の形であると言えます。
ECサイトは簡単に作成できないと考える方も多いかと思います。
そんなイメージを覆したのがネットショップ作成サービス「BASE」です。
目次
「BASE」とは
BASEは、誰でも簡単にECサイトが作成・運営できる、シンプルかつ画期的なプラット・フォームです。直感的なユーザビリティで、瞬く間に個人事業主レベルの小規模ショップオーナーを中心に口コミなどで浸透していきました。
決済事業や金融事業も行っていて、コロナ禍においても躍進を続けています。
BASEで作られたショップは、170万店舗以上でショップカテゴリもファッション、インテリア、フード、コスメ、エンタメ・ホビー、スポーツ・レジャー、ハンドメイドなど幅広いです。
そんな多くのネットショップを生み出すBASEがなぜ選ばれているか、ビジネスモデルについて見ていきましょう。
BASEのビジネスモデルキャンバス
では、BASEのビジネスモデルについて、ビジネスキャンバスを用いて整理してみましょう。
1.顧客セグメント
・ユーザー
・加盟店
BASEで開設されたネットショップを利用するユーザーとネットショップ開設をしたBASE加盟店が挙げられます。
ユーザーがいなければ加盟店は増えませんし、加盟店がいなければユーザーは利用しないので双方とも重要な顧客であると言えます。
2.提供価値
・ノーリスクで始めることができる
・知識がなくても、本格的なショップを簡単に実現できる
・他になかった自分が好きなショップを見つけることが出来る
費用は、売れたときの手数料のみで初期費用・月額費用がスタンダードプランの場合は0円なので、すぐにネットショップを始めることが出来ます。ノーリスクで始めることが出来るため、気軽にネットショップを開設することが出来ます。BASE負担のクーポンを定期的に発行していて、販売促進に活用することが出来るので売れやすい仕組みづくりもしっかりとされています。
また、簡単な操作で、自由自在にデザインなどのカスタマイズをすることが出来るため、サイト作成の知識がなくても、まるでプロが作ったような本格的で美しいショップをデザインできます。
ユーザーは、大手のECサイトにはないような自分が好きなショップを見つけることが出来ます。
他の人と被りたくないといった方や、そのショップ独自のオリジナル商品が欲しいといった方などは自分のお気に入りのショップを見つけるのが楽しいですね。
3.チャネル/販路
・SNS、口コミ
・広告
・アプリ
SNSや口コミ、多数のメディア掲載もされていてユーザー、加盟店から話題を集めています。
BASEアプリによって利用が可能です。ユーザーはBASEアプリから好きなショップを探すことが出来ます。加盟店は、商品登録をするだけでアプリに商品が掲載されます。BASEには、商品ごとの配送手段を設定できる「送料詳細設定」やお客さまとのやりとりをすべて管理画面で行うことが出来る「メッセージ」、BASEの商品とInstagramを連携できる「Instagram販売」などショップ運営に欠かせない便利な拡張機能BASE Appsなども取り揃えられています。
4.顧客との関係
・専門知識不要で直感的な操作だけで、ショップをデザイン、作成できる
・BASE負担のクーポンを定期的に発行しているため販売促進に活用できる
・有名なショップだけでなく、新しいショップに出会える
BASEでは、サイト作成の専門知識不要でシンプルな直感的な操作だけで、ショップをデザイン、作成できます。また、BASE負担のクーポンを定期的に発行しているので、ショップの販売促進に活用することが出来ます。
ユーザーは、有名なショップだけでなく、新しいショップを見つける機会になり、自分のお気に入りのショップに出会うことが出来ます。
5.収益の流れ
・サービス利用料・決済手数料
・プランによる月額料金
BASEには、スタンダードプランとグロースプランがあり、いつでも自由に切り替えることが出来ます。
スタンダードプランは月額0円で売れるまで料金はかかりません。商品が売れた際に、サービス利用料3%、決済手数料3.6%+40円が発生します。
グロースプランは、月額5980円で商品が売れた際には決済手数料2.9%が発生します。
グロースプランではサービス利用料が発生せず、決済手数料2.9%となるので、月商17万円以上はグロースプランがお得ということになります。
ちなみに、このグロースプランの決済手数料2.9%は業界最安値となります。
6.主要な資源
・システム
・加盟店
誰でも簡単にショップ開設が出来るようなBASEのシステム、BASEの収益として一番重要な加盟店が主要な資源として挙げられます。
7.主要な活動
・新規加盟店開拓営業
・広告活動
・システム運営
BASE加盟店を増やすために、新規加盟店開拓の営業を行っています。
また、ユーザー、加盟店を増やすために広告活動も行っています。
ユーザーや加盟店が快適にBASEを利用できるようシステム運営も欠かせません。
8.主要パートナー
・ユーザー、加盟店
・決済事業の子会社「PAY株式会社」
・金融事業「BASE BANK株式会社」
ユーザーがいなければ加盟店は増えませんし、加盟店がいなければユーザーはBASEを利用しないため双方とも重要なパートナーであると言えます。
また、BASEでは決済事業・金融事業も行っています。
決済事業「PAY株式会社」では、主要クレジット・カード決済サービスの導入に加え、銀行振り込みや後払いにも対応しています。このことによって、ユーザーのネット決済を簡単に行うことが出来るようになりました。
また、金融事業「BASE BANK株式会社」として、BASEショップ・オーナーに資金調達の道を提供するサービスとして「YELL BANK」をリリースし、BASEとしてのサービスの拡充を果たしています。
9.コスト構造
・システム運営費
・BASE負担のクーポン代
・広告費
コストとしては、ショップ開設や拡張機能(BASE Apps)などのシステム運営費やBASE負担で配布しているクーポン代、広告費が挙げられます。
「誰でも簡単にネットショップを持つことが出来る」を実現
BASEは、誰でも簡単にネットショップを開設することができ、個人レベルでの「ネット決済サービス」のシステム導入を実現しました。
そしてInstagramやFacebookとの連携で、専門業者に頼まずにネット集客を仕掛けることができる無料サービスもBASE Appsの拡張機能を使うことで出来てしまいます。
このように、BASEが小売の常識にもたらした影響はとても大きいと言えます。
コロナ禍では、実店舗のEC化の需要が増し、ショップの開設数が同社の想定数を大幅に上回りました。
また、既存ショップの販売も好調で、手数料の収益も大幅に伸びています。
BASEが、世界的に有名なShopifyとの違いとして挙げられるのは、月額費用0円~使用することが出来る点です。
「月々の固定費を抑えたい」という方にはお勧めできます。また、後払い決済ができるのもBASEの良い点ですね。
他サービスとの差別化として、上記にあるようなBASEならではのメリットを押していくことが重要だと言えます。
BASEの手数料はShopifyなどの他サービスに比べ、割高ですが初期費用やテンプレートが無料で使えるため、「コストを抑えて商売をしたい小規模事業者」に向いています。
Shopifyは、予算や事業規模に合わせて好きなものを選択でき、売上規模の大きい事業者を目指す方、SEO対策など今まで以上に 「集客」に注力したい方に向いています。
言語表記については、Shopifyが19ヶ国語、BASEは英語のみの対応となっているため英語圏以外にもSaaSを展開したいといった方はShopifyを選ぶ方が良いでしょう。
こういった言語表記の拡大なども利用者の拡大にもつながるかと思うのでBASEの今後の機能拡大には期待したいです。
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