キントーン(サイボウズ)のビジネスモデル、強みはどこにあるのか

サラリーパーソンの1日の働き方を考えてみると、出勤時にまず打刻してから今日やることをスケジュールで確認をする、打ち合わせがあれば事前資料を作成して社内展開、会議に望んで議事録を作成して決定事項があれば稟議を進め実行していく、といった、チーム間で協力して働くための情報共有に多くの時間を割いていることがわかります。

特定の分野でいけば、CRM(顧客管理システム)やSFA(Sales Force Automation、営業支援システム)などがありますが、今回は業務改善ツールを展開するサイボウズのキントーンについて、ビジネスモデルキャンバスを使いその魅力を見ていきます。

 

 

サイボウズとは?キントーンとは?

サイボウズは1997年に愛媛県松山市にて創業し、現在は東京都中央区に本社を置く東証一部上場のソフトウェア開発会社です。

インターネット黎明期でもある創業当時からオンラインでの業務改善を軸に営業展開しており、業務改善システム作成のクラウドサービス「kintone(キントーン)」や、中小企業向けのグループウェア「サイボウズOffice」シリーズなどを手掛けています。現在はJPX日経中小型株指数の構成銘柄のひとつとなっています。

今回取り上げるキントーンは2011年にリリースされたクラウドサービスで、「あらゆる業種の、あらゆる人の、あらゆる仕事の業務改善」を目的とした業務改善ツールです。

これまでに20,000社の導入実績をもっており、専門的なプログラミング知識がなくとも、備え付けのアプリとマウス操作で自社オリジナルの顧客管理や勤怠管理、営業支援システムを作ることができます。

 

 

キントーンのビジネスモデルキャンバス

サイボウズの主力サービス、キントーンについて、ビジネスモデルキャンバスで表していきます。

 

1. 顧客セグメント

営業組織やバックオフィスなど社内課題をもつ企業や、他社ツールを導入しているけれどもうまく成果を出せていない企業がターゲットとなります。

特定の課題をもつ企業に対するサービス、というよりも、とにかく社内で管理が煩雑になっているものの整理をしたい、というニーズに対して効果を発揮するサービスといえます。

 

2. 提供価値

なんといっても始めやすい価格体系が挙げられます。通常のこのような業務改善ツールは1人あたり毎月1万円前後がベースになる印象がありますが、キントーンの場合は1人あたり月1,500円(最低利用人数は5名から)となり、費用がネックになることはまずありません。

そして次に挙げられるのが、豊富な内製アプリです。細かなカスタマイズはもちろんできますが、かんたんに顧客管理や、交通費申請、お弁当注文、セミナー管理など、あらゆる業務に対応するツールをすぐに作成できます。また元々使っている外部サービスと連携させることも可能です。

このような背景もあり、リリースから10年経った現在までに20,000社の導入実績を持っています。

 

3. チャネル/販売

  • オンライン広告/交通広告/テレビCM
  • ウェビナー

オンライン広告に加え、近日では有名女優を起用したテレビCMを展開しています。

山手線などの交通広告にも連動したバーティカルな広告戦略を展開しており、これまでとは異なる潜在顧客の獲得に注力している様子が伺えます。

 

4. 顧客との関係

  • 導入相談カフェ
  • 顧客向けセミナー

興味があるけども一歩踏み出せない、という方向けに導入相談カフェ、というシステムがあります。オンライン、もしくはサイボウズオフィス(東京、大阪、仙台、名古屋、松山、福岡の各拠点)で専任アドバイザーと話をすることができ、その際に別で使っているツールとの連携や切り替えについてもアドバイスをしてもらえます。オンラインに限定した場合は多くの企業で実施されていることですが、オフライン対応もし、ここまで手厚くサポートを用意しているサービスは少ないでしょう。

 

5. 収益の流れ

  • 1ユーザーあたりの月額利用料金
  • 各種オプション機能

スタンダードプランの場合は月額/1ユーザーあたり、1500円とあります。たとえば営業パーソンが5名いる企業が導入した場合は年間で88,200円のコストとなります。おそらくどのシステムよりも安価ではないでしょうか。レビューサイトなどを確認するなかでも、この導入ハードルの低さは非常に魅力的です。

 

6. 主要な資源

  • 自社開発システム
  • 社長のリーダーシップ

創業期からコンセプトがぶれていない、という点ではやりきる胆力、意思の強さを感じますが、社長のリーダーシップも貴重な資源でしょう。別の分野でご存知の方もいらっしゃると思いますが、現在は男性が育児休暇を取ることは自然なことになりつつありますが、トップ自ら2010年に育児休暇を取ったことは多くのメディアに取り上げられました。また、夫婦別姓を巡る活動もされています。このような仕事の範囲を超えた社会活動もよい影響を与えているのではないでしょうか。

 

7. 主要な活動

  • オンラインでの情報発信

 

8. 主要パートナー

  • 全国の開発パートナー、導入支援パートナー

シンプルな設計とはいえ、ITに弱い企業は導入自体がやはり困難です。そのような場合は提携している全国のパートナー企業が間に入ります。

 

9. コスト構造

  • システム開発・保守費
  • 協力会社への手数料
  • 広告費や営業費など

 

 

キントーンの強みは、圧倒的な価格競争力としてのぶれない価値提供、ユーザーを迷子にさせないサポート

キントーンの強みは、創業時からオンラインでの業務支援を続けている企業精神を受け継いたサービス設計、月額1500円という圧倒的な価格競争力、導入ハードルを乗り越えるパートナー企業との連携などがうまく相互にバランスを取っているように感じます。

リリースから10年経ちながらも継続的に成長、20,000社の導入実績をもっていることは凄いのひとことに尽き、現在ではTVCMなど広告宣伝にも大きな投資をして勝負していることがうかがえます。

 

 

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