Uberのビジネスのモデルを、ビジネスモデルキャンバスを駆使して徹底解説!

そもそもUberのサービスとは

従来のタクシー会社は社内で車を所有し、ドライバーを雇うことで成立しています。乗客は偶然走っているタクシーを拾うか、業者に電話して迎えに来てもらっていました。

Uberはドライバーと乗客とをつなぐサービスです。乗客はアプリで身近なドライバーを探索し、行き先を含めてメッセージを送ります。また支払いは完全にクレジットカード。無駄な作業を全て省くことで効率よく、タクシーを利用できるような環境を創造したのです。しかもドライバーは自家用車をタクシー代わりに使うので、会社としては物理的なリソースを持ちません。無駄なコストを徹底して省く仕組みを構築することで効率よく利益を出すことに成功しました。

Uberは2009年のローンチから右肩上がりで業績を伸ばし、現在では300以上の主要都市で利用されています。会社の資産は780億ドル。これはフォード社やホンダを凌ぐ価値です。

 

 

Uberのビジネスの仕組みとは

Uberを利用したいとき、まずアプリを起動して近くのドライバーを探します。ここでは「自由度の高さ」が、客が魅力を感じるポイントでしょう。コンパクトカーやワゴン車などのサイズはもちろん、車のカラーなども選択できます。

その後、ドライバーが乗客を送迎し、目的地についたら対価をもらいます。乗車料金は基本的に距離によって変動しますが、地域によっては時間も加味される場合があります。そのなかからUberが手数料をとるという仕組みです。顧客のあらゆるニーズを予想し、願望を叶えていることが成功の鍵になったのは間違いありません。

また車内では飲料や食料なども販売しています。乗車時間がより快適になるような工夫です。いくら購入したとしてもクレジットカードで一括で引き落とされるので、乗客としてはなんの不安なく購入できます。

さらに現在Uberでは自動車以外の配送サービスもローンチし始めました。ボートやヘリコプター、バイクなどを使ってより幅広いニーズに応えられるような体制を構築しています。

 

 

Uberアプリの4つのフェーズ

Uberが隆盛を極めた理由として高いアプリの性能が挙げられます。ここではそのアプリのメリットを4つのフェーズからご紹介しましょう。

 

① まず乗客はアプリを起動してタクシーを探します。これがサービスの出発点です。最寄りのタクシーの位置を把握し、予定時間を指定できます。

 

② タクシードライバーはアプリを通して依頼を拒否することもできます。その後のスケジュールが詰まっている場合は噛み合わないこともあるでしょう。その場合は近隣の他のドライバーに委託されます。

 

③ 依頼を受けたらお客が待っている位置がドライバーに送信されます。高性能なGPSにより正確な位置が特定されるので、迷うことなく向かえます。またお客側にもドライバーの位置が表示されるので、不安を感じさせません。

 

④ 到着したら現金かクレジットカードで支払ってビジネス完了です。最後にドライバーの評価を判定できます。この評価が次回からのドライバーの仕事量にも影響するでしょう。

 

 

Uberのサービスはどのようなニーズを埋めているのか

Uberの特徴として、価格の安さが挙がるでしょう。一般的なタクシーよりも安いのは物理的なリソースを省けているから、またドライバーが特別な教習を受けていないからです。

ではUberのドライバーはタクシードライバーに比べて損をしているのでしょうか、というと、そんなことはありません。Uberのドライバーはマイカーさえ持っていれば、空いた時間を柔軟に使えます。だから本職が入っていない時間に、ちょっとしたお小遣い稼ぎの感覚で働けるのです。

乗客もドライバーも、両方にとってメリットがあるサービスのモデルを描けているのも、Uberが成功した要因の1つでしょう。

また事前の目的地を伝えられており、支払いもクレジットカードで済むのがメリットです。車内で会話をする必要がなく、スムーズに運んでくれるので、時間や手間などの無駄なコストがかかりません。

 

 

Uberのビジネスモデルキャンバスを徹底解析

ではビジネスモデルキャンバスの9つの項目にのっとって、Uberのビジネスモデルを紐解いていきましょう。

 

1. 顧客セグメント(CS)

・自家用車を所有していない人

・タクシーを必要としている人

・クラブやパーティー、イベントに行く人

・旅行者、観光客

・車を所有し、お金を稼ぎたいドライバー

 

2. 提供価値(VP)

・無駄な交通時間を回避する

・低価格や高性能なGPS機能、短い待機時間などの価値提供

・クリックひとつで完結する抜群の操作性

・ドライバーが柔軟に働くことができ、多くの賃金を得るため短時間で簡単な支払い方法をとれること

・今後の自動運転技術

・Uberのシステムをスケールした料理配達「UberEats」

・Uberのシステムをスケールした自転車宅配便「UberRush」

 

3. チャネル/販路(CH)

・成功したスタートアップとしての口コミ

・Android と iOS で提供されるアプリ

・ウェブサイト

・PR広報

・ソーシャルメディア

・FM ラジオや新聞、オンライン広告のような広告

・「UberRUSH」や「UberEATS」などの事業拡張したチャネル

 

4. 顧客との関係(CR)

・サービスの品質を通して知名度高まる

・デジタルモバイル体験でのサービス体験

・自動化による利便性の向上

・配車などはセルフサービス

・レビューの評価サービス

・カスタマーサポート

 

5. 収益の流れ(RS)

・従来のタクシー業界よりも低単価な乗車料金

・手数料

・ブランド力による収益

 

6. 主要な資源(KR)

・Uberのプラットフォーム

・価格設定のためのアルゴリズム

・ルート探索のためのアルゴリズム

・オートメーション

・人工知能 (AI)

・自動運転技術

・人材

 

7. 主要な活動(KA)

・プラットフォーム開発と保守

・マーケティングと消費者の獲得

・需給のバランスへの意識

・ドライバーの採用

・ドライバーへの支払い

・カスタマーサポート

・自動運転車のような新しいプロジェクトの動向も含めての技術革新

 

8. 主要パートナー(KP)

・車を所有しているドライバー

・支払いシステム関連のサードパーティ

・銀行、投資家(自動車メーカーなど)

・公共交通機関

・自動運転技術で提携している自動車メーカー

・UberCHOPPERなどスケール事業のパートナー

 

9. コスト構造(CS)

・ドライバーへの支払い

・インフラ・プラットフォームの開発・保守費用

・R&D

・イベント、マーケティング、および広告の費用。

・コンプライアンスに関する費用

・税金

 

 

Uberのビジネスモデルと、これからの展望

乗客もドライバーも両方のニーズを満たせるようなビジネスモデルを構築しているUber。成功した背景にはニーズに合致しつつ、唯一無二なサービスを作り上げたという功績がありました。

また、これから先、自動運転が一般化するにつれて、そのビジネスモデルも変容していくのでしょう。今こそ柔軟性が試されている時です。

 

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