マーケティングミックスとは? 4P分析と4C分析を事例で解説

Sponsored links

技術の進化とともに「つくれば売れる」という時代が終わり、マーケティングの必要性は高まっています。機能性に頼って商材を開発しても、競合や新規参入者が出現し、すぐに競争になってしまう。現代のビジネスを生き抜くためには、サービスやプロダクトの開発前に戦略を練ることが重要です。

そこで「マーケティングミックス」は非常に役立つ手法になります。今回はマーケティングミックスの概要や言葉の意味、代表的なフレームワーク、また企業の事例をご紹介。無料のテンプレートもございます。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

マーケティングミックスとは

先述した通り、現代のビジネスでは商材の機能開発よりも、売り方が重視されています。ターゲティングやセグメンテーション、差別化などを開発前にしっかりと考えたうえで、モノづくりをすることが重要なのです。それを踏まえたうえで、マーケティングミックスの意味を確認してみましょう。

マーケティングミックスとは「マーケティング戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、マーケティング・ツールを組み合わせること」とあります。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/マーケティングミックス

マーケティングミックスを最初に提唱したのはハーバードビジネススクールの教授であるニール・ボーデン氏。彼はマーケティングミックスの要素として、製品のパッケージングや値段、ブランディングの方向性、チャネル、広告の質と量などの、商材全体の情報を挙げています。

これらのファクターはマーケティングのかなめとなる要素です。しかし単体で分析をしても、ロジカルな効果は出ません。ターゲティングや差別化ができていないと、商材のパッケージや値段、チャネルなどを決められない。利益率が出ないと、広告の量と質も判別できません。複数の要素を相互作用させながら戦略を練ることで、論理的にマーケティングができるのです。

マーケティングミックスとは、ニール・ボーデン氏がいうビジネスに関わるさまざまな要素を複数で組み合わせることで、より具体的に戦略を練ることをいいます。

 

 

マーケティングミックスの具体例「4P分析」

ボーデン氏の提唱から約10年後にエドモンド・ジェローム・マッカーシーが発明したのが4P分析です。複数のメディアで書かれているように、現代ではマーケティングミックスといえば4P分析となっています。しかしあくまでマーケティングミックスは考え方であり、4P分析は手段です。一例に過ぎません。

4P分析とは「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「販売促進(Promotion)」の4つの頭文字を取ったフレームワークです。

「製品」はプロダクトやサービスの形態やデザイン、カラーリング、用いる方法などを指します。「価格」は商品の価格はもちろん、支払いサイトや割引のシステムなどを考えます。「流通」は顧客が商品を手にする方法です。「販売促進(Promotion)」は広告の形状(オンライン・オフラインなど)やチャネルになります。

4つのPにはニール・ボーデン氏が提唱した要素が含まれています。フレームワークの各項目を埋めるだけで、自然にマーケティングミックスができるという優れたツールです。

4P分析について詳しく知りたいという方は以下の記事を参考になさってください。

 

 

4P分析を顧客視点に転換した4C分析

4P分析ができてから約30年後、1993年にロバート・ロータボーンが開発したのが4C分析です。4C分析とは4P分析を顧客視点に直したフレームワークになります。

「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「販売促進(Promotion)」から「顧客にとっての価値(Customer Value)」「顧客が費やすお金(Cost)」」「顧客にとっての利便性(Convenience)」「顧客とのコミュニケーション(Communication)」に変わりました。

というのも、1993年は「いい物をつくれば売れる」という時代ではなくなっており、顧客の利便性をイチバンに考えなければいけなかったのです(マーケティング1.0から2.0への移行)顧客視点に立つことで、より利便性が高い商材を作れるのが4C分析のメリットになります。これもマーケティングミックスの手法の1つです。

4C分析について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

 

2種類のマーケティングミックスの違いを事例で解説

では最後に4P分析と4C分析の2種類のマーケティングミックスの違いを、ライザップを例に挙げて解説します。急速なM&Aによって大幅赤字を計上してしまったライザップですが、はじめのフィットネス事業はセンセーショナルなものでした。今回は、そのフィットネス事業にフォーカスして4Pと4Cで分析していきます。

 

ライザップ(フィットネス事業)の4P分析

 

1. 製品Product

サービスの特徴としてはマンツーマンでトレーナーが付く点です。場所や機器類だけを貸す従来のフィットネスクラブと違い、ライザップはパーソナルトレーニングを導入しています。また食生活もサポートします。

 

2. 価格Price

ミニマムでも29万8,000円と、他のパーソナルトレーニングに比べて金額は高くなっています。ただし顧客の要望に合わせて複数のプランを選べます。

 

3. 流通Place

テレビ電話などのオンラインではなく、ジムに来てもらいフィットネスをします。正しい体制でトレーニングをすることで、怪我を防ぐためです。また食生活を含めて、トレーナーはお客と日常的にチャットツールでコミュニケーションを取ります。

 

4. 販売促進Promotion

太りがちな有名人を劇的に痩せさせるという、インパクト抜群のマス広告を打ちました。ビフォーアフターの体系の変化を見せることで、強いイメージが根付きました。またビジネス用語として用いられていた「結果にコミット」というコピーで信頼感を打ち出したのもポイントです。

 

ライザップ(フィットネス事業)の4C分析

 

1. 顧客にとっての価値Customer Value

成功率が高く、3カ月で広告のように痩せられるというブランディング効果が魅力です。ライザップの特徴は「結果にコミットする」。確実に体系が変化するというイメージがあります。他のダイエット体験では失敗続きだったユーザーも信頼を覚えます。

 

2. 顧客が費やすお金Cost

金額は高いものの、成功率が高く、リバウンドしにくいという価値に顧客は投資をします。また30日間の全額返金サービスがあるので「とりあえず始めてみよう」と気軽に入会できるのもポイントです。

 

3. 顧客にとっての利便性Convenience

全国各地に店舗があるので、顧客としてもジムに通うのは苦ではありません。また制限中の食事は家まで届けてくれるので便利ですし、トレーナーが近くにいなくてもメールでコミュニケーションを取ってくれるので、油断して食べてしまうこともありません。

 

4. 顧客とのコミュニケーションCommunication

テレビCMで、ライザップのイメージは深く根付きました。年齢が近い有名人が3カ月で劇的に痩せた姿を見て、顧客は「私も」と思うはずです。太っていた時期と痩せた姿を、オーバーなほど対比して見せることで、顧客は疑似体験をした感覚になります。

 

 

マーケティングミックスによって、より詳細な戦略を

今回はマーケティングミックスについて言葉の意味から、4Pと4Cの違い、事例などをご紹介しました。マーケティングの軸となる商材のブランディングや値段、チャネルなどを相互作用させながら考えることで、具体的かつ細かい戦略を練ることができます。

BizMakeでは4P分析や4C分析など、18のフレームワークを無料で使えます。フレームワークを組み合わせて使うことで、より詳細なマーケティングができますので、ぜひご利用ください。

 


 

 

Sponsored links
SNSでフォローする
Sponsored links