あいのり、テラハ、オオカミくん…恋愛リアリティショーの3C分析

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リアリティのある恋愛バラエティ番組は1990年代の終盤から人気が高まっており、現在はAbema TVやAmazon プライムビデオなどで、再度加熱しています。今回は「あいのり」「テラスハウス」「オオカミくんには騙されない」の3つの恋愛リアリティショーについて、3C分析でご紹介。自社と競合、顧客の関係性を明らかにします。それぞれの番組はどのようなターゲット層に向けて作られ、どう差別化をしているのでしょうか。

 

 

3C分析とは

3C分析とは「会社(Company)」「競合(Competitor)」「顧客(Customer)」の3つの頭文字をとって名付けられたフレームワークです。自社と競合と顧客の3要素はビジネスにおいて最も大切であり、マーケティングの起点になります。

売れる商品を作るためには、顧客のニーズに合わせて開発することが必要です。また競合との差別化もしなくてはいけません。そのうえで、自社の強みを発揮する。3C分析をする理由の1つに「自社の強みを発揮する」ということが挙がります。

また3C分析をすることで、KSF(Key Success Frame)に達しているのかが分かるのも魅力です。KSFとはいわば「成功のカギ」。内部環境(自社の内部)と外部環境(自社の外部)を見比べたときに、きちんと利益を最大化できるのか。成長を妨げる要因はないか、が3C分析によって分かります。

 

 

恋愛リアリティショーとは

恋愛リアリティショーとは、知名度のない男女を設定された空間に置き、その反応や恋愛模様を観察する形式のバラエティ番組です。日本では1990年代から人気を博しており。これまでに多くのヒット作を生み出してきました。はじめに「あいのり」と「テラスハウス」「オオカミくんには騙されない」の概要を簡単にお伝えしましょう。

 

1. あいのり

恋愛リアリティショーの筆頭といってもいいのが「あいのり」でしょう。1999年から2009年までフジテレビで放送されていました。ラブワゴンと呼ばれるワゴン車に男女7人が乗り、世界各国を旅するなかで意中の相手に告白、成功すれば一緒に帰国、失敗すれば1人で帰国という構図になっています。

男女関係のリアルさが気に火を付け、23時の放送ながら最高視聴率は20%越え、主題歌は次々にオリコン首位を獲得するなど、社会現象になりました。

 

2. テラスハウス

あいのりが終了してから3年、同じくフジテレビが仕掛けたのが「テラスハウス」です。こちらは日本国内を舞台に、よりリアルな人間模様を描きました。しかしあいのりとは違い、常に設計されたような構図と、おしゃれな空気感があり、リアルさには欠けていたのが特徴です。そのせいか「やらせ」などの疑惑が起こり、人気の裏でアンチが多かったのも事実。1期はたったの2年で放送終了となりました。

しかし2年後の2016年にハワイ、2017年に軽井沢に舞台を移してネット番組として再開。若者ウケのいいスタイリッシュな構図はそのままに、以前よりもリアルでギスギスした人間関係を描き、人気が再燃しています。2019年からは再度東京に戻りました。

 

3. オオカミくんには騙されない

「オオカミくんには騙されない」は2017年からスタートした恋愛リアリティショーです。参加するのは本気で恋をしたいと考えている4人の女子高生。そして男子高校生4人。しかし男子高校生のなかには1人以上の「オオカミくん」が混ざっており、女子高生はオオカミくんを見破りながら意中の男子に告白をしなくてはいけません。

明確に「高校生」とくくった恋愛リアリティショーは珍しく、ターゲットを絞っているのが特徴的です。またオオカミくんに関しては視聴者投票制度があり、最も票数が多い参加者に関しては強制的に退場になります。視聴者がドキュメンタリーに参加できるのは大きな違いです。

3つの「恋愛リアリティショー」は構図やフォーマットは違うものの、男女の恋愛を描く作品としては同じです。では、ターゲットや強みとしてどのような違いがあるのでしょうか。3C分析で解説していきましょう。なお今回は、分かりやすく3C分析の作り方を解説するために、放送時期こそ違えども、3つの番組を競合関係とします。

 

 

1. 「あいのり」の3C分析

あいのりの3c分析

顧客・市場Customer

あいのりの出演者は10代後半から20代後半までの若者が多く、ターゲットは同年代の男女でしょう。特に普段から少女漫画を読んでいるなど、男女関係への感度が鋭い方がコアターゲットです。また出演者がタレントではなく一般人であることが、リアリティを増しており、視聴者の「リアルな人間模様を体感したい」というニーズがあります。また世界一周で海外の美しい地や、現地の文化を紹介しており、視聴者は擬似的に旅を経験できます。

 

競合Competitor

「テラスハウス」と「オオカミくんには騙されない」に比べてあいのりは、おしゃれな画を撮っていませんし、美しいタレントだけが出演しているわけでもありません。視聴者と番組との距離が近いのは差別化のポイントです。放送しています。また世界を舞台にしているのも違いでしょう。

 

自社Company

顧客と競合を踏まえると、あいのりの強みは「リアルを追求した構成」「世界一周の旅を見せる」「期間中の出演者のスケジュールを抑えやすい」「ロケ地にファンが押し寄せる心配、出演者に危害が及ぶ心配がない」となります。

 

 

2. 「テラスハウス」の3C分析

テラスハウスの3c分析

顧客・市場Customer

テラスハウスは常におしゃれな室内やカフェなど“映える”構図で映像が進みます。インスタ世代の若い男女がターゲットです。また出演者はモデルやアスリート、ミュージシャンなどが多く、しかも容姿端麗な男女が多い。イケメンや美女の「憧れの恋愛」を疑似体験できます。東京が舞台であり、視聴者も作中の店を回れるのも特徴です。「“映える”映像を見たい」「イケメンや美女を見たい」「ドラマよりもリアルな恋愛群像劇を見たい」「憧れのテラスハウスの生活を体験したい」というニーズがあるでしょう。

 

競合Competitor

あいのりと比べると、人間関係のリアリティには欠けるものの、都内なので生活の一部としてのリアルを追求しています。また出演者の日常にフォーカスしているのも特徴。一般の方と同じく、平日は仕事をします。撮り方を変えずにリアリティを担保しているのが特徴です。また「告白しなくてはいけない」というルールも特になく、恋愛だけでない友情も描かれているのが差別化の大きなポイントです。

 

自社Company

強みとしては「おしゃれな生活を描いている」「芸能の生活を観察できる」「“映える”お店などを知れる」「恋愛以外の生活を全般的に観察できる」「ロケのコストがかかりにくい」となります。

 

 

3. 「オオカミくんには騙されない」の3C分析

オオカミくんには騙されないの3c分析

顧客・市場Customer

ターゲットは出演者と同じ、女子中高生です。2018年の「女子中高生が選ぶ“一番好きな恋愛リアリティーショー”」では1位を獲得しました。また主にタレントの卵をキャスティングしており、美男美女ながら視聴者に近い、憧れと親近感の両方を意識しています。視聴者参加型なので、自分の投票で脱落者が決まるという楽しみもあります。ニーズとしては「美男美女との恋愛を疑似体験したい」「同年代の恋愛の思考を知りたい」「女性陣を応援したい」「オオカミ以外の男性陣を応援したい」などが挙がります。

 

競合Competitor

あいのりやテラスハウスと比べてルールが多く、ドキュメンタリーというよりバラエティ性が高いのが特徴です。またターゲットの年齢層も低く、きちんと差別化をしています。視聴者参加型という点もポイントでしょう。あえて「悪者」をつくることで視聴者も伸び伸びと投票できます。

 

自社Company

強みとしては「ターゲット層がかぶらないこと」「視聴者も参加できること」「ルールが豊富であり、バラエティ感も楽しめること」「憧れと親近感のバランスがとれていること」などがあります。

 

 

3C分析によって俯瞰的に自社の強みを把握できる

今回は恋愛リアリティショーを例にして、3C分析の方法をご紹介しました。3C分析を用いることで他社とのポジショニングや顧客のニーズの把握ができ、その結果自社の強みが見えてきます。3C分析をはじめ、BizMakeでは19種類のビジネスフレームワークが使い放題です。マーケティングの勉強をしたい方などはぜひご利用ください。

 


 

 

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