3C分析のやり方をセブンイレブンの事例で解説

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ビジネスをするうえで、差別化やターゲティングは最も重要な要素だといってもいいでしょう。この2つの要素を設計するために、3C分析はとても役立ちます。また3C分析とその他のフレームワークで各要素を深堀りすることで、さらに詳しいマーケティング分析が可能です。

しかし、3C分析のやり方が分からない方もいらっしゃると思います。そこで詳しく解説するために、セブンイレブンを例に挙げて、解説します。セブンイレブンはどのような強みを生かし、競合であるローソンやファミリーマートと差別化をしているのでしょうか。またどのような顧客ニーズに応えているのでしょうか。

 

 

3C分析とは

まずは3C分析について軽く紹介しましょう。3C分析は「顧客・市場(Customer)」「自社(Company)」「競合(Competitor)」の3つのCを分析することで、ターゲットのニーズを押さえつつ、競合と差別化をするためのフレームワークです。

3Cの要素はマーケティングの起点になるポイントです。新規事業を開発する前段階として、または集客をするうえで、求人をするためにも役立つ汎用性が魅力になります。詳しいメリットや作り方については、以下の記事からご覧ください。

 

 

大手コンビニ3社のビジネスモデルの違い

はじめにセブンイレブンとファミリーマート、ローソンのビジネスモデルの違いをご紹介しましょう。

 

セブンイレブン

セブンイレブンのマーケティングで有名なのが「ドミナント戦略」です。ある地域に特化して店舗を集合させる戦略をいいます。物流効率を高めるとともに、各支店の担当者が商品を発注するため、ニーズから離れずに商品開発が可能です。

またセブンイレブンの店舗数は2万0,900ほどもあります。2位のファミリーマートが1万6,000店舗ほどなので、ダントツで多い。消費者の方にとっても近場にコンビニがあるので、利便性は高いでしょう。全国各地に店舗があるのにも関わらず、本店から支店までのオペレーションのスピードが速いのも特徴です。カウンターコーヒーの普及やドーナツの味の変化など、競合を凌駕する勢いで全国に広がりました。その秘密は、セブンイレブンが商品の9割以上を自社の工場で生産し、ドミナント戦略で効率良く物流に乗せているからです。

ただし、2019年「セブンペイ」の情報漏洩事件が起こりました。経営層のおそまつさが明らかになるなど、デジタル化において重要なセキュリティ面に不安があります。

 

ファミリーマート

業界2位のファミリーマートの特徴は、積極的に他社と業務提携、経営統合を繰り返していることです。サークルKサンクスの運営をしていたユニーグループ・ホールディングスと経営統合をし、ドン・キホーテや伊藤忠商事などとも関係を築いています。事業領域はもはやコンビニ経営に収まらず、フィットネスクラブの運営なども手掛け始めました。またカルチュア・コンビニエンス・クラブのTカードを使ってポイントを貯められるなど、他社との提携によって企業価値を高めています。

 

ローソン

第3位のローソンはさまざまな業態の店舗を出店し、柔軟にターゲティングできているのが魅力です。通常のローソンだけでなく、ナチュラルローソンやローソンストア100(通称:100円ローソン)、成城石井など、立地やターゲットに合わせて店舗のスタイルを変えながらニーズを満たしています。さらにナチュラルローソンの出現で、健康志向の女性を取り込むなど、これまでにコンビニを利用していなかった層を誘導できています。

 

 

セブンイレブンの3C分析

ここまでを踏まえたうえで、セブンイレブンの3C分析をしてみましょう。3C分析をする順番は 1.顧客 2.競合 3.自社 になります。顧客のニーズを把握しなければ、競合と自社の強み、弱みを正しく判断できません。まずは市場の状況を分析し、その後、競合の強みと弱みを把握してから、差別化ポイントを論理的に把握していきましょう。

1. 顧客・市場

まずは市場の分析をしましょう。コンビニエンスストアのニーズとして「いますぐ欲しいものがある」が挙がります。ネットショッピングで商品を買う時代において、文房具や衣料品などをわざわざコンビニで買う方は珍しいでしょう。また弁当などの飲食物も同様です。「いつでもすぐに買って食べられる」という価値がコンビニにあります。そのほかにはATMを利用することも利用価値です。

 

2. 競合

競合になるのはローソンやファミリーマートです。2社の戦略は先述した通りになります。ファミリーマートはドン・キホーテなどと共同でコンビニの枠を超えた、より豊富なラインナップの店舗を展開するでしょう。ローソンは顧客の特性を踏まえての店舗展開でニーズに柔軟に対応して出店できるのが強みです。

 

3. 自社

セブンイレブンの強みは店舗数が多いこと、またドミナント戦略で各地域の顧客を囲っていることです。ファミリーマートは、ドン・キホーテプロデュースの店舗を開店したり、フィットネスジムを併設させたりと従来のコンビニ像をワンランク進化させています。一方、セブンイレブンは「今すぐほしい商品(食品を含む)」を次々に開発しており、自社工場生産型の強みが出ています。

またローソンが店舗を多種にわたってオープンしている一方、セブンイレブンは商品自体にランク付けをしている。1種類の店舗でもグレードの違う商品を購入できることも差別化のポイントです。

さらに国内コンビニチェーンは今後、海外での競争が激化すると思われます。2016年現在でローソンが750ほど、ファミリーマートが6,300ほどの店舗を海外に出しています。セブンイレブンの出店数は、エリアライセンシー(名前を貸してロイヤリティだけを得る方法)を含めると4万2,000以上にも及びます。今後、国内の成長が鈍化しても、海外で有名な企業としてブランドを得られるのはセブンイレブンの強みでしょう。

 

 

あわせて使いたいフレームワーク

3C分析も優れたフレームワークですが、各要素について「思考のトリガー」がないと、深い部分までは考察できません。例えば市場分析をするにしても、何から考えればいいのかが分からなくなります。なので他のフレームワークをあわせて使うことをおすすめします。

 

1. 顧客・市場分析には、PEST分析と5forcesを

PEST分析は「政治」「経済」「社会」「技術」の4つの要素を分析するためのフレームワークです。これらのマクロの外部環境は、企業経営に大きな変化をもたらす可能性があるとともに、トレンドを大きく左右します。

5forcesは「買い手」「売り手」「競合」「代替品」「新規参入者」の5つのミクロの外部環境を分析するツールです。ビジネスが移り変わるスピードが速まり、いつ競合が現れてもおかしくない現代だからこそ、効果を発揮します。

 

 

2. 競合と自社の分析にはビジネスモデルキャンバスを

ビジネスモデルキャンバスとは「顧客セグメント」や「提供価値」「チャネル」「顧客との関係性」「収益の流れ」「リソース」「活動」「パートナー」「コスト」の9つの観点から企業のビジネスモデルを把握するフレームワークです。この9つの項目は企業にとっての根幹の部分であり、可視化することでしっかりと把握できます。

 

 

3C分析でマーケティングの方向性を設計する

今回はセブンイレブンの戦略を3C分析で解説しました。3C分析をはじめ、PEST分析や5forces、ビジネスモデルキャンバスはBizMakeから無料で使用できます。ビジネスの変化が速い現代だからこそ、あらためて市場、競合、自社の関係性を判断したい方は、ぜひご利用ください。

 


 

 

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