看護業界をPEST分析・3C分析・SWOT分析で徹底解剖

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少子高齢社会になるにつれて、看護や医療業界は競争が激しくなることが予想されます。また、SNSの隆盛によっても、病棟ごとのイメージのアップダウンは激しくなっており、自院の強みや弱みを把握することが必要です。

今回は、これからの看護業界を3C分析、PEST分析、SWOT分析で解説します。気になる方は、ぜひご覧になってください。

 
 

PEST分析とは

PEST分析とは事業の外部環境を分析するためのフレームワークです。特にマクロの外部環境を分析できます。「政治(Politics)」「経済(Economy)」「社会(Society)」「技術(Technology)」の4要素を分析することで、今後起こりうる外部環境の変化を予期し、対応するために用います。

マクロの外部環境の変化は自社にとっては、対抗しようがない場合が多い。だからこそPEST分析をしたうえで、柔軟に対応しなければいけません。

詳しくは以前に解説したPEST分析の記事をご覧ください。

 
 

3C分析とは

3C分析とは「自社(Company)」「競合(Competitor)」「顧客・市場(Customer)」の3つを分析するためのフレームワークです。3つの要素は経営にとって、最も大切なことと言っても過言ではないでしょう。市場のニーズを把握してうえで、競合との差別化を図りながら、自社の強みを探すのがツールを用いる目的になります。

また「ニーズに合っていること」「他社とぶつかっていないこと」は「KSF(成功のカギ)」となる要素です。最低限、成功するために分析すべき事象が分かります。

詳しくは以前解説した3C分析の記事をご覧ください。

 
 

SWOT分析とは?

そもそも「SWOT分析とは、どのようなフレームワークなのか」についてご紹介しましょう。SWOTとは「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Thread)」の4つの要素の頭文字をとって命名されたツールです。その名の通り、自社の「強み」と「弱み」を把握し、利益を最も最大化できる「チャンス」と、損失が生まれる危険性が高い「ピンチ」に対応するために用います。SWOT分析をすることで、自社の内外環境を照合しながら分析できるのがメリットです。

詳しくは以前解説したSWOT分析に関する記事をご覧ください。

 
 

看護業界に起こるこれからの変化

第一次ベビーブームによって団塊の世代の高齢化が進みました、当然、看護業界にも大きな変化が到来するといわれています。では具体的にどのように変わるのでしょうか。順番にご紹介しましょう。

 

1. 「2025年問題」の到来

2025年、第一次ベビーブーム際に誕生した団塊の世代が75歳以上になるといわれています。後期高齢者が爆発的に増加するのは確実であり、「2025年問題」といわれているのです。しかし看護師の数は反対に減少傾向にあり、対処の仕方が問われています。

 

2. 在宅での訪問医療の伸長

後期高齢者が増えるとともに、医療の常識も変わります。病床の不足やテクノロジーの進化によって、在宅医療が促進するでしょう。看護師としても院内だけでなく、訪問看護ができるスキルが求められます。またホームヘルパーやリハビリスタッフとの連携も必須になるでしょう。

 

3.「特定行為に係る看護師の研修制度」のスタート

2015年から「特定行為に係る看護師の研修制度」がスタートしました。研修制度をクリアした看護師は、38項目の特定医療行為であれば医師の判断がなくとも診察・対応ができます。より、広い範囲を看護師がカバーできるようになったのです。

 

4. 生活習慣病の増加

日本の食生活が欧米化するにつれて、生活習慣病の患者数も増加しています。高齢者の増加と同じく、これから患者数が伸びる部分であり、看護師のスキルが試されているのは間違いありません。

 
 

PEST分析で見る看護業界

でははじめに、PEST分析で看護業界を分析しましょう。

 

1. 政治Politics

・「特定行為に係る看護師の研修制度」の施行による看護領域の拡大

 

2. 経済Economy

・給与面など、看護師の待遇の向上
・在宅医療の増加による、物理的なリソースの減少

 

3. 社会Society

・後期高齢者の爆発的な増加
・食生活の変化による生活習慣病の増加

 

4. 技術Technology

・医療技術の進化による、診察時間の短縮
・在宅医療の可能性の拡大

 

 

看護業界の3C分析

では、続いて3C分析で解説します。PEST分析による変化を3C分析に生かしましょう。「自社」以外の「顧客・市場」と「競合」は外部環境ですので、PEST分析と共通する部分があります。

 

1. 顧客・市場Customer

・在宅医療のニーズの上昇
・SNSの発達による、情報の高度化
・2025年問題による、病棟の減少
・より高速化された診察・治療へのニーズの向上

 

2. 競合Competitor

・最新のテクノロジーの採用・実施
・「特定行為に係る看護師の研修制度」をクリアした看護師の採用
・ITを駆使した診察・治療の高度化
・数少ない看護師を採用するための給与額のアップ
・在宅医療を全面に押し出した施策

 

3. 自社Company

・自社の強みを生かしたうえでの技術採用
・SNSの活用による信頼度の構築
・予約システム、電子カルテなどITの導入
・看護師を採用するための、福利厚生の充実
・採用した看護師の退職を防ぐための福利厚生の充実
・訪問看護の導入、拡大

 

 

SWOT分析で見る看護業界

ではPEST分析と3C分析の情報をもって、SWOT分析をしましょう。より具体的なエビデンスをもって自社の強みと弱み、チャンスとピンチを把握できます。ここでは架空の病院を例に出して解説しますので、参考になさってください。

 

1. 強みStrategy

・長年にわたって培ってきた医療ナレッジの多さ
・地域の顧客基盤
・勤続10年以上の看護師が5名以上在籍
・訪問看護の実績が多い
・新たな看護師を教育できる基盤

 

2. 弱みWeakness

・デジタルナレッジの少なさ
・長年の院内フローを変化することへの引け目
・看護師の高齢化と、後継ぎの少なさ
・福利厚生などの制度の少なさ

 

3. 機会Opportunity

・訪問看護の需要拡大
・周辺地域の高齢化に伴う利用頻度の増加
・スキルある看護師が評価される時代の到来

 

4. 脅威Thread

・ITシステムのニーズ拡大
・周辺の開発による若者の増加
・周辺地域の人口の減少
・若い看護師の採用難

 
 

SWOT分析の効果を高めるために「クロスSWOT」を

SWOT分析を生かす施策を考えるために「クロスSWOT分析」をしましょう。
クロスSWOT分析とは4つの要素を掛け合わせることをいいます。「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」の4つの場面を想定し、最適な戦略を把握しておくための考え方です。

詳しくは過去に解説したクロスSWOT分析の記事をご覧ください。

 

1.「強み×機会」

長年、利用している顧客が高齢化していきます。高齢の方をサポートする施策が必要でしょう。

またスキルのある看護師がおり、それぞれが資格を取得することで、診察時間の短縮になり、リソースを他に割けます。例えば、訪問看護の時間を確保できたり、採用するための戦略を練ったりと、新たな施策を打てるでしょう。

 

2.「強み×脅威」

周辺地域の人口が減少するなかで、利益を高めるためには、既にある顧客の子や孫世代を囲い込むことが必要です。そのためにもITを導入すべきかもしれません。

 

3.「弱み×機会」

弱みを克服するために採用を強化します。。また看護師のスキルアップを標榜して、若いスタッフを採用することも視野に入れましょう。

 

4.「弱み×脅威」

ピンチを脱却するために、ITツールの導入を考えましょう。また福利厚生を充実させるなどして若いスタッフを募集しなければいけません。

 

変化の時代だからこそ、看護業界ではSWOT・3C・PESTを

看護業界は、2025年に向けて、過去にないほどの変化の時代が到来します。だからこそ、あらかじめフレームワークを用いて、業界を分析しておきましょう。ツールを用いることで、アウトプットができます、院内のメンバーにも共有ができるのが魅力です。ぜひPESTと3C、SWOT分析を利用して、経営に生かしてください。

BizMakeでは、これらのフレームワークを含めて、18種類のフレームワークを無料で使えます。ぜひお気軽にご登録ください。

 


 

 

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